臨床判断・文献支援

OpenEvidence
提供: OpenEvidence·AI 診療支援(EBM 文献回答)
- 査読研究 4 件
- 公表導入 2 件
OpenEvidence (米国) が提供する医師向け AI 診療支援サービス。
臨床上の疑問を自然言語で入力すると、査読付き医学文献を根拠に出典付きの回答を返す retrieval-augmented generation (RAG) 型ツール。診療中の意思決定・文献検索フェーズに効くが、診断・治療を代替するものではなく臨床判断の補助として位置づけられる。2026 年 7 月には回答の根拠の強さを示す EvidenceGrade、同年 9 月には OpenEvidence Model Family、8 月には継続教育 (CE/MOC) プラットフォームなどを公式が発表している。提供は米国に加えカナダにも広がっており (2026 年 9 月に MINC#NIMC と提携し、認証済みカナダ医師への無料アクセスを継続)、日本未上陸。
- 料金 (公式)
- 問い合わせ
- 導入の広がり
- 5 / 5業界標準
- セキュリティ
- 3 / 5認証と開示 · 日本未上陸
- エビデンス
- 3 / 5査読付き観察研究
- 編集部の最終確認
- 2026-10-07
想像図院内のどこで使う?
診察室
この分野が入ると: 診察中に、鑑別や文献の画面を患者と一緒に見られる姿
院内ツアーで歩く (国内では未提供の製品) →院内ツアーで「診察室」を歩く (この製品は国内では提供されていません) →製品の画面 (公式サイトより)
この製品でできること
4 項目- 臨床上の疑問を自然言語で入力し、出典付きの回答を取得
- 査読付き医学文献を根拠とする RAG 型引用元を明示
- NEJM・JAMA Network 等の主要医学誌コンテンツを回答に反映
- 認証済み医療従事者向けに無料提供Web/モバイル
製品概要
OpenEvidence は、医師が臨床上の疑問を自然言語で投げかけると、査読付き医学文献を根拠とした出典付きの回答を返す AI 診療支援サービスである。一般的な汎用チャットボットと異なり、医学文献を対象とした retrieval-augmented generation (RAG) を用いており、回答に引用元を明示する点を特徴として訴求している。
New England Journal of Medicine (NEJM Group) や JAMA Network といった主要医学誌と文献提携を結び、これらの出版コンテンツを回答の根拠に取り込んでいる。あわせて米国医師会 (AMA) との提携も報じられている。電子カルテへの組み込みではなく、Web・モバイルのスタンドアロンなアプリとして、診療中・診療前後の文献参照フェーズに使われる。
対象は認証済みの医療従事者で、利用は無料、収益は文脈連動広告・製薬スポンサーから得るモデルとされる。米国では医師の3分の1超が利用すると公式が発表するなど急速に普及しているが、日本のクリニック向けに正式提供されている製品ではない。
確かめられた事実
公式資料・公的資料など一次ソースで確かめられたことだけを載せています。
- 規制 ✓ 一次確認済み
- 海外提供のみ(日本未上陸)
- エビデンス ✓ 一次確認済み
- OpenEvidence を名指しで評価した査読研究が複数存在 (横断比較評価・後ろ向き症例分析)。RCT・SR・前向き実装研究は未確認。
- 連携 ✓ 一次確認済み
- 電子カルテへのネイティブ統合は公式・二次資料で未確認。Web/モバイルのスタンドアロン アプリとして提供されている。
- 価格開示 ✓ 一次確認済み
- 認証済みの医療従事者は無料で利用できる (文脈連動広告・製薬スポンサー収益モデル)。公開価格表は存在しない。
- 実績 ✓ 一次確認済み
- 米国医師の3分の1超が利用、10,000+ の病院・医療機関、月間 50,000+ の認証臨床医が新規登録と公式プレスが発表。NEJM・JAMA Network との文献提携も締結。2026 年 1 月には Series D で 2.5 億ドルを調達し評価額 120 億ドルに到達 (2025 年 10 月の 60 億ドルから倍増)。2026 年 9 月 11 日には、カナダの医師向け本人確認を担う MINC#NIMC との提携を発表し、認証済みカナダ医師への無料提供を継続するとしている。Veeva との長期提携『Open Vista』(2026 年内提供予定) も発表。日本語での質問応答自体は可能だが、日本上陸を裏づける一次証跡 (日本法人設立等) はない。
- セキュリティ ✓ 一次確認済み
- セキュリティはレベル 3 / 5 (認証と開示)。提供会社が SOC 2 Type II を取得、医療情報を AI の学習に使わないと明記と、公式資料・登録簿で確かめられています。なお、日本未上陸のため、日本の指針向けの書類が無いのは通常です。 根拠と出典を見る →
確認できた事実のみを一次ソースに基づき表示し、数値スコアは使いません (検証方法)。 最終確認 2026-10-07。
製品データ
- 提供企業
- OpenEvidence
- 本社
- 米国マサチューセッツ州ケンブリッジ
- 設立
- 2021 年
- 日本での提供
- 日本未上陸 (clinic-map regulatory: 海外提供のみ)。米国とカナダ (認証済み医師に無料、2026 年 9 月の MINC#NIMC 提携) の医療従事者向けに提供される製品で、日本のクリニック向けの正式提供・日本語対応・薬事/制度上の位置づけは確認できていない。
- 公表されている導入先
- JAMA Network (文献提携)、NEJM Group (文献提携)出典を見る →
編集部の検証記事
この製品を扱う検証記事はまだありません。検証は一次資料 + 医師の確認で行い、公開され次第ここに並びます。
料金
公式に公開されている料金
問い合わせ
認証済みの医療従事者は無料で利用できる (米国の認証済み臨床医、およびカナダの認証済み医師)。公開価格表は存在せず、収益は文脈連動広告・製薬スポンサーから得るモデルとされる (一次・二次資料より)。
見積もりでは、ここをそろえて聞くと比べやすくなります
- 医師数・端末数 (ライセンスの数え方)
- 初期費用・導入支援費の有無
- 月額・保守費に含まれる範囲 (サポート・改定対応)
- 電子カルテなどとの連携にかかる追加費用
- 契約期間と解約の条件
編集部のチェックリストです (どの製品にも同じ項目を出しています)。
カテゴリ内の位置
導入の広がり「業界標準」(米国医師の3分の1超 (公式表現で『40% of US physicians』) が利用し、10,000+ の病院・医療機関で使われ、月間 50,000+ の認証臨床医が新規登録と公式プレスが発表。NEJM・JAMA Network という主要医学誌との文献提携も締結しており、当該カテゴリ (医師向け AI 文献回答) で市場リーダー級の普及。)。 エビデンス成熟度「査読付き観察研究」(OpenEvidence を名指しで対象とした査読研究が複数存在するが、いずれも横断的な比較評価 (他 LLM とのベンチマーク) または後ろ向き症例分析にとどまる。OpenEvidence そのものを対象とした RCT・SR・前向き実装研究は未確認のため保守判定で 3。)。 下のマップは、カテゴリ内での位置を「セキュリティ」×「導入の広がり」で示します。横軸はボタンでエビデンスに切り替えられます。
- 出典: Hurt 他, J Prim Care Community Health 2025 — Mayo Clinic で OpenEvidence をプライマリケアの臨床意思決定支援として評価した後ろ向き研究 ↗
- 出典: Low 他, Digit Health 2025 — 50 の臨床質問で OpenEvidence を含む 5 つの LLM システムを 9 名の医師が評価 (OpenEvidence は実在エビデンスがある質問の 48% で actionable) ↗
- 出典: Borgonovo 他, Mayo Clin Proc Digit Health 2025 — 骨関節感染症 126 問で 15 LLM を比較、OpenEvidence が最高正答率 (94.4%) ↗
- 出典: OpenEvidence/JAMA Network 戦略的文献提携プレス (PR Newswire, 2025-06-05) — 米国医師の3分の1超・10,000+ 病院・月間 50,000+ 認証臨床医が登録 ↗
- 出典: OpenEvidence Series A $1B 評価・NEJM 提携プレス (PR Newswire, 2025-02-19) — 10,000+ care center・月間 40,000 認証医登録・診療時間中 75% 超が利用 ↗
この製品を対象とした研究・実証
The Use of an Artificial Intelligence Platform OpenEvidence to Augment Clinical Decision-Making for Primary Care Physicians
後ろ向き症例評価 (Mayo Clinic、医師 4 名による採点)5 つの慢性疾患の症例で OpenEvidence は明確さ・関連性・エビデンス支持・満足度が高評価 (各 3.3-3.8/4)。一方で意思決定への影響は限定的 (1.95/4) で、既存方針を変更というより補強する性質と報告。
PMID: 40238861 ↗Answering real-world clinical questions using large language model, retrieval-augmented generation, and agentic systems
横断的比較評価 (50 の臨床質問、医師 9 名による評価)汎用 LLM が関連・エビデンスに基づく回答を出せたのは 2-10% にとどまったのに対し、RAG 型の OpenEvidence は 24% で関連回答、既存エビデンスのある質問の 48% で actionable な回答を提示。
PMID: 40510193 ↗Battle of the Bots: Solving Clinical Cases in Osteoarticular Infections With Large Language Models
横断的比較評価 (骨関節感染症 126 問、15 LLM のベンチマーク)OpenEvidence と Microsoft Copilot が最高正答率 (119/126, 94.4%) を達成。OpenEvidence はどの比較対象に対しても非劣性で、5 つの LLM に対しては優越。
PMID: 40583928 ↗Diagnostic performance of Prof. Valmed, ChatGPT-5 Thinking, and OpenEvidence in rheumatology: A comparative evaluation
横断的比較評価 (希少リウマチ疾患 60 ビネット、盲検評価)OpenEvidence が一致する第一診断の割合で最高 (35.0%、ChatGPT-5 Thinking 26.7%・Prof. Valmed 23.3%) だが、3 システム間の診断精度は概ね同等で有意差なし。
PMID: 41518413 ↗
公表されている導入実績
セキュリティ
安全度の格付けではありません。OpenEvidenceの提供元が公開している資料で、患者さんの情報を守る仕組みをどこまで確かめられたかを、 国のガイドラインが IT の提供事業者に求めるものに沿って、編集部が組んだ 5 段階で示します。 「評価保留」や「確認できず」は、対策が無いという意味ではありません — 提供企業に直接聞くのが確実です (判定の基準)。 国のガイドラインは法律ではありません。段が低いことは、法令違反や、国の基準を満たしていないことを意味しません。医療情報を扱わない製品は、ガイドラインの対象にならないこともあります (国が定めた格付けではありません)。
日本未上陸
日本未上陸 — 日本の指針向けの書類 (開示書 MDS/SDS や、厚労省チェックリストの事業者確認用への回答) が無いのは通常です。下の段は日本の指針に沿った物差しで、海外での安全管理の水準を表すものではありません。
セキュリティレベル 3 / 5認証と開示
3/5- 1. 基礎の開示
- 2. 医療向けの開示公開資料で確認できなかったもの: 医療向けの開示 (MDS/SDS、ガイドライン名の明記、または保存場所と、データの扱いか事故時の窓口)
- 3. 認証と開示
- 4. 認証と医療向けの開示公開資料で確認できなかったもの: レベル 2 の条件 (医療向けの開示)
- 5. 確認書類までそろう公開資料で確認できなかったもの: レベル 4 の条件の一部・開示書 (MDS/SDS) か、厚労省チェックリストの事業者確認用への回答を公開・提出できるとの記載 (公開は義務ではありません。提出の可否は提供元にお尋ねください)・二要素認証を提供しているとの記載 (令和 9 年度以降の新規導入・入れ替えのときに医療機関に求められる)
段は、国のガイドラインが IT の提供事業者に求めるもののうち、公開資料で確かめやすいものに合わせています。2 (開示) と 3 (認証) は別の道で、両方そろうと 4 です。
運用まで第三者が確かめた保証: SOC 2 Type II (国のガイドラインは、提供事業者にここまでは求めていません。レベル 3 の認証として数えるほかは、段の上げ下げに使いません。提供元の表明を含みます)
- 医療情報の保存場所
- 公開資料では確認できず
- データの扱い
- AI の学習に使わないと明記 (出典 ↗)
- 事故時の連絡窓口
- 記載あり (出典 ↗)
- セキュリティ開示書 (MDS/SDS)
- 公開資料では確認できず
- 安全管理ガイドラインへの対応表明
- 公開資料では確認できず
- 第三者認証・保証
- SOC 2 Type II ↗提供元の表明
- 二要素認証
- 公開資料では確認できず
- 事業者確認用 15 項目 (厚労省チェックリスト)
- 公開資料では確認できず
- 確認日
- 2026-10-07
補足: SOC 2 Type II は Security カテゴリのみ。AI 学習否定は保護対象医療情報 (PHI) について。ホスティングは Google Cloud と Vercel と記載のみでリージョン不明。脆弱性報告 security@ 窓口あり。
提供企業の方へ: 記載に誤りや更新があれば partner@clinicailab.com へ出典 URL をお送りください。公開資料で確かめられた場合に限り、確認日とあわせて更新します (提携の有無で扱いは変わりません)。確認が済むまでは「提供元に確認中」と表示します。
導入前にベンダーへ確かめたい 5 つのこと
- セキュリティ開示書 (MDS/SDS) を出してもらえますか医療情報を扱う製品の安全対策を、業界共通の書式で一覧できる書類です。他社と同じ書式で並べて比べられます。
- 厚労省の安全管理ガイドライン (第7.0版) のどこまでに対応していますか院とベンダーのどちらが何に責任を持つか (責任分界) を、契約の前に書面で決めておくためです。
- ログインの二要素認証に対応していますか電子カルテなどは、更改の時期に合わせて二要素認証が求められていきます。 いつから必要かを整理した記事 →
- データはどこに保管され、バックアップはどう取っていますか国内保管か、バックアップから何時間で戻せるかは、ランサムウェア被害のときの診療再開を左右します。
- 障害やサイバー攻撃のとき、誰がいつ連絡をくれますか連絡窓口と初動の約束 (何時間以内に連絡するか) を、導入前に確かめておくと慌てずに済みます。
医療機関のセキュリティ全般は セキュリティのまとめへ。
本媒体は患者向けの広告ではなく、医療機関向けの業務支援ツールの比較情報です。レビューは、製品を導入・利用している医療機関の方の投稿です。投稿者は所属先のメールアドレス (無料・携帯のメールは不可) か保険医療機関の名簿などで確かめ、内容は機械と AI で確認して、疑いのあるものは編集部が読んでから載せています。導入・利用していることは、投稿者の申告と内容で判断しています。掲載するレビューと提供会社の公式返信は、投稿された文のまま載せます (編集部も提供会社も本文を書き換えません。規約に反するものは、書き換えずに非公開にします)。
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