臨床判断・文献支援

Doximity Ask(旧 DoxGPT)
提供: Doximity·AI 診療支援・文書
- 査読研究 4 件
- 公表導入 1 件
米国の医師向け SNS Doximity が提供する HIPAA 準拠の AI アシスタント Doximity Ask (旧 DoxGPT、2026 年 5 月に改称。以前は Doximity GPT とも呼ばれていました)。
臨床質問への根拠付き回答 (ガイドライン・SR・査読論文に基づく) と、保険会社向けレター・患者向け教育資料・チャート要約などの文書作成を支援します。2026 年 5 月に Ask・Scribe (アンビエント記録)・Dialer をまとめた Doximity Clinical AI Suite の一部になりました。診療の調べもの〜文書作成フェーズに効く業務ツールで、検証済み米国臨床医に無料で提供されています。
- 料金 (公式)
- 無料
- 導入の広がり
- 4 / 5大規模普及
- セキュリティ
- 2 / 5医療向けの開示 · 日本未上陸
- エビデンス
- 3 / 5査読付き観察研究
- 編集部の最終確認
- 2026-10-07
想像図院内のどこで使う?
診察室
この分野が入ると: 診察中に、鑑別や文献の画面を患者と一緒に見られる姿
院内ツアーで歩く (国内では未提供の製品) →院内ツアーで「診察室」を歩く (この製品は国内では提供されていません) →製品の画面 (公式サイトより)
この製品でできること
7 項目- 臨床質問へのガイドライン・SR・査読論文に基づく根拠付き回答
- 事前承認レター・患者教育資料・チャート要約など管理業務文書の生成PHI を安全に扱う
- 3,200+ の薬剤モノグラフ (用量・副作用・相互作用) への即時参照
- 2,000+ ジャーナルの全文医学文献へのアクセス
- PeerCheck — AI 生成回答を論文著者・領域専門家が査読公式は 12,000 人超の医師専門家と説明
- Doximity プラットフォーム統合Dialer 通話中質問・newsfeed 要約・secure fax
- Doximity Clinical AI Suite として Scribe (アンビエント記録)・Dialer と同梱2026 年 5 月
製品概要
Doximity Ask (旧 DoxGPT。Doximity GPT とも呼ばれていましたが、2026 年 5 月に Ask へ改称されました) は、米国の医師向け専門 SNS Doximity が提供する HIPAA 準拠の AI アシスタントである。臨床質問にはガイドライン・系統的レビュー・査読論文に基づく根拠付き回答を返し、保険会社向けの事前承認 (prior authorization) レター、患者向け教育資料、チャート要約・レポート解析などの管理業務文書を作成する。診療中の調べもの〜文書作成フェーズの事務負担を軽減することを狙う業務ツールである。2026 年 5 月の公式ブログでは、Ask に加えてアンビエント記録の Scribe と通話機能の Dialer を束ねた Doximity Clinical AI Suite として紹介されている。
公式サイトは 3,200 以上の薬剤モノグラフ (用量・副作用・相互作用) への即時参照と、2,000 以上のジャーナルの全文医学文献へのアクセスを訴求している。データは送受信時・保存時とも暗号化され、各臨床医のセッションは個別にプライベートで、プロンプトデータは AI モデルの学習に使われないと説明されている。2025 年には臨床 AI 企業 Pathway を買収し、その臨床データと AI を Doximity GPT に統合した。また PeerCheck (AI 生成回答を論文著者・領域専門家が査読する仕組み) を導入し、2026 年 10 月時点の公式ページでは 12,000 人超の医師専門家が継続的に評価していると説明されている。
対象は検証済みの米国臨床医 (医師・PA・NP) で、本人向けには無料・無制限で提供される。Doximity プラットフォーム内 (通話中の臨床質問・記事要約・secure fax でのレター送付) に統合されている一方、第三者電子カルテへのネイティブ統合は公式には確認できない。
確かめられた事実
公式資料・公的資料など一次ソースで確かめられたことだけを載せています。
- 規制 ✓ 一次確認済み
- 海外提供のみ(日本未上陸)
- エビデンス ✓ 一次確認済み
- Doximity Ask (旧 DoxGPT / Doximity GPT) を名指しで評価した査読論文が複数存在 (皮膚外科コーディング比較 / 産婦人科術後 Q&A 比較 / 眼科患者教育資料の可読性比較 / 麻酔意思決定の大規模 LLM 評価の感度分析)。いずれも横断・比較デザインで、RCT・SR は未確認。
- 連携 ✓ 一次確認済み
- Doximity プラットフォーム内 (Dialer 通話中の臨床質問・newsfeed 記事要約・secure fax でのレター送付) に統合。第三者電子カルテ (Epic 等) へのネイティブ統合は公式に未確認。
- 価格開示 ✓ 一次確認済み
- 公式サイトで「verified US clinicians に無料・無制限」と明示。エンタープライズ (健康システム) 向け契約は別枠。
- 実績 ✓ 一次確認済み
- FY2026 第3四半期に AI 製品を 30 万人超のユニーク処方医が利用、100 以上の健康システム (上位 20 病院のうち 5 つを含む) が DoxGPT を含む AI スイートを購入し 18 万人超の処方医をカバーと公式発表。米国で大規模普及。FY2026 第4四半期決算 (2026-05-13 発表) では、アクティブ処方医 80 万人規模のうち約半数が前四半期に Clinical AI (Ask、旧 DoxGPT) を利用したと公式発表。Aledade・Photon との新規パートナーシップも開始。 2026 年 10 月時点の Ask 公式ページでは、Clinical AI Suite が 165 超の医療システム (米国上位 20 病院のうち 10 を含む) で審査・承認・導入されていると案内されています。
- セキュリティ ✓ 一次確認済み
- セキュリティはレベル 2 / 5 (医療向けの開示)。医療情報の保管先は国外と明記と、公式資料・登録簿で確かめられています。なお、日本未上陸のため、日本の指針向けの書類が無いのは通常です。 根拠と出典を見る →
確認できた事実のみを一次ソースに基づき表示し、数値スコアは使いません (検証方法)。 最終確認 2026-10-07。
製品データ
- 提供企業
- Doximity, Inc.
- 本社
- 米国カリフォルニア州 San Francisco
- 日本での提供
- 日本未上陸。Doximity は米国の検証済み臨床医向けに限定提供されており (公式サイトで「verified US clinicians」と明記)、日本での提供・日本語対応・国内導入実績は一次資料で確認できない。
- 公表されている導入先
- 米国の 100+ 健康システム (上位 20 病院のうち 5 つを含む)出典を見る →
編集部の検証記事
この製品を扱う検証記事はまだありません。検証は一次資料 + 医師の確認で行い、公開され次第ここに並びます。
料金
公式に公開されている料金
無料
公式サイトで「verified US clinicians に無料・無制限」と明示。エンタープライズ (健康システム) 向け契約は別枠。
プラン
検証済み米国臨床医向け
無料
無制限
- 公式サイトで「verified US clinicians に無料・無制限 (Free with unlimited access)」と明示されています。
- 本人確認を経た米国の臨床医 (医師・PA・NP) が対象です。
健康システム向けエンタープライズ (AI スイート)
問い合わせ
公開価格なし — 見積もりで確認
- 健康システム単位で DoxGPT を含む AI スイートを契約する別枠で、公開価格表はありません。
- 規模に応じた個別契約になります。
料金のしくみ
健康システム向けエンタープライズ契約 (AI スイート) は別枠で、価格表は公開されていない。
見積もりでは、ここをそろえて聞くと比べやすくなります
- 医師数・端末数 (ライセンスの数え方)
- 初期費用・導入支援費の有無
- 月額・保守費に含まれる範囲 (サポート・改定対応)
- 電子カルテなどとの連携にかかる追加費用
- 契約期間と解約の条件
編集部のチェックリストです (どの製品にも同じ項目を出しています)。
カテゴリ内の位置
導入の広がり「大規模普及」(FY2026 第3四半期に AI 製品 (DoxGPT 中心) を 30 万人超のユニーク処方医が利用、100 以上の健康システム (上位 20 病院のうち 5 つを含む) が AI スイートを購入し 18 万人超の処方医をカバーと公式発表。米国全国規模の普及だが、図中の利用者数は AI スイート全体であり DoxGPT 単体の業界標準の地位までは確認できないため保守判定で 4。 2026 年 10 月時点の公式ページでは 165 超の医療システムに導入と案内されています (ベンダー公表値)。)。 エビデンス成熟度「査読付き観察研究」(Doximity GPT そのものを名指しで評価した査読付き観察・比較研究が複数 (皮膚外科コーディング比較・産婦人科術後 Q&A 比較・眼科患者教育資料の可読性比較・麻酔意思決定 LLM 評価の感度分析)。いずれも横断/比較デザインで、Doximity GPT を対象とした RCT・SR・前向き実装研究は未確認のため保守判定で 3。)。 下のマップは、カテゴリ内での位置を「セキュリティ」×「導入の広がり」で示します。横軸はボタンでエビデンスに切り替えられます。
- 出典: Gramann 他, Dermatol Surg 2025 — 皮膚外科の医療コーディングで ChatGPT 4.0 と Doximity GPT を比較 ↗
- 出典: Beale 他, AJOG Glob Rep 2025 — 子宮全摘後の患者質問に対し Doximity GPT・Perplexity・ChatGPT と外科医の回答を盲検比較 (横断研究) ↗
- 出典: Mothy 他, Int Ophthalmol 2026 — LASIK/白内障の患者教育資料で Doximity GPT 生成物の可読性を比較 (比較研究) ↗
- 出典: Chen 他, Anesth Analg 2026 — 大腿骨頸部骨折麻酔の大規模 LLM 評価で Doximity GPT を臨床 LLM として感度分析に組み入れ ↗
- 出典: Doximity 公式プレス (Business Wire, 2026-02-05) — FY2026 第3四半期決算、AI 製品 30 万人超利用・100+ 健康システムが AI スイート購入 ↗
- 出典: The Globe and Mail (2026) — Doximity 決算コール報道。30 万人超の処方医が AI 製品利用、100+ 健康システムが AI スイート購入し 18 万人超をカバー ↗
- 出典: Doximity Ask 公式ページ (165+ 医療システム導入の記載、2026-10 確認) ↗
この製品を対象とした研究・実証
Artificial Intelligence in Medical Coding: A Comparative Analysis of ChatGPT 4.0 and Doximity GPT in Dermatologic Surgery
比較研究 (査読付き)皮膚外科の医療コーディング課題で ChatGPT 4.0 と Doximity GPT を名指しで比較評価した短報。
PMID: 40464401 ↗Comparing physician and artificial intelligence chatbot responses to posthysterectomy questions posted to a public social media forum
横断比較研究 (盲検評価、査読付き)子宮全摘後の患者質問 10 件への回答を Doximity GPT・Perplexity・ChatGPT と外科医で盲検比較。Doximity GPT と ChatGPT は外科医より共感的と評価され、品質・正確性は同等。Perplexity は品質・正確性で有意に劣った。
PMID: 40917303 ↗Comparing the readability of online patient education materials for LASIK and cataract surgery
比較研究 (査読付き)上位 30 眼科プログラム・AAO の患者教育資料と Doximity GPT 生成資料の可読性を比較。Doximity GPT 生成資料は有意に読みやすく (LASIK 5.82 vs 10.10、白内障 7.32 vs 10.77、いずれも p<0.001)、眼科医による活用を提案。
PMID: 41925902 ↗Large-Scale Evaluation of Five Large Language Models in Anesthesia Decision-Making for Hip Fracture Surgery
横断評価研究 (査読付き、感度分析で Doximity GPT を評価)大腿骨頸部骨折の麻酔意思決定を 5 つの汎用 LLM で評価し、限定的な感度分析で臨床 LLM (OpenEvidence・Doximity GPT) を各 36 応答で評価。臨床 LLM は汎用モデルと同様の推奨を示した。
PMID: 42268736 ↗
公表されている導入実績
- 米国の 100+ 健康システム (上位 20 病院のうち 5 つを含む)FY2026 第3四半期時点で 100 以上の健康システムが DoxGPT を含む AI スイートを購入、18 万人超の処方医をカバー。AI 製品全体では 30 万人超のユニーク処方医が四半期内に利用。出典 ↗
セキュリティ
安全度の格付けではありません。Doximity Ask(旧 DoxGPT)の提供元が公開している資料で、患者さんの情報を守る仕組みをどこまで確かめられたかを、 国のガイドラインが IT の提供事業者に求めるものに沿って、編集部が組んだ 5 段階で示します。 「評価保留」や「確認できず」は、対策が無いという意味ではありません — 提供企業に直接聞くのが確実です (判定の基準)。 国のガイドラインは法律ではありません。段が低いことは、法令違反や、国の基準を満たしていないことを意味しません。医療情報を扱わない製品は、ガイドラインの対象にならないこともあります (国が定めた格付けではありません)。
日本未上陸
日本未上陸 — 日本の指針向けの書類 (開示書 MDS/SDS や、厚労省チェックリストの事業者確認用への回答) が無いのは通常です。下の段は日本の指針に沿った物差しで、海外での安全管理の水準を表すものではありません。
セキュリティレベル 2 / 5医療向けの開示
2/5- 1. 基礎の開示
- 2. 医療向けの開示
- 3. 認証と開示公開資料で確認できなかったもの: ISMS・プライバシーマーク、または国が同等とする認証 (SOC 2・ISMAP 等)
- 4. 認証と医療向けの開示公開資料で確認できなかったもの: レベル 3 の条件 (認証と開示)・保存先が国内法の及ぶ範囲であることの明記 (保存しない製品は不要)
- 5. 確認書類までそろう公開資料で確認できなかったもの: レベル 4 の条件の一部・開示書 (MDS/SDS) か、厚労省チェックリストの事業者確認用への回答を公開・提出できるとの記載 (公開は義務ではありません。提出の可否は提供元にお尋ねください)・二要素認証を提供しているとの記載 (令和 9 年度以降の新規導入・入れ替えのときに医療機関に求められる)
段は、国のガイドラインが IT の提供事業者に求めるもののうち、公開資料で確かめやすいものに合わせています。2 (開示) と 3 (認証) は別の道で、両方そろうと 4 です。
- 医療情報の保存場所
- 国外で保管 (利用者の個人情報は米国で保管・処理 (患者データ個別の明記は無し)) (出典 ↗)
- データの扱い
- 方針はあるが、学習利用には触れていない (出典 ↗)
- 事故時の連絡窓口
- 公開資料では確認できず
- セキュリティ開示書 (MDS/SDS)
- 公開資料では確認できず
- 安全管理ガイドラインへの対応表明
- 公開資料では確認できず
- 第三者認証・保証
- 公開資料では確認できず
- 二要素認証
- 公開資料では確認できず
- 事業者確認用 15 項目 (厚労省チェックリスト)
- 公開資料では確認できず
- 確認日
- 2026-10-07
補足: 製品ページは「HIPAA-compliant」の表明のみ。事故窓口は一般サポート宛のみで incidentContact は false。
提供企業の方へ: 記載に誤りや更新があれば partner@clinicailab.com へ出典 URL をお送りください。公開資料で確かめられた場合に限り、確認日とあわせて更新します (提携の有無で扱いは変わりません)。確認が済むまでは「提供元に確認中」と表示します。
導入前にベンダーへ確かめたい 5 つのこと
- セキュリティ開示書 (MDS/SDS) を出してもらえますか医療情報を扱う製品の安全対策を、業界共通の書式で一覧できる書類です。他社と同じ書式で並べて比べられます。
- 厚労省の安全管理ガイドライン (第7.0版) のどこまでに対応していますか院とベンダーのどちらが何に責任を持つか (責任分界) を、契約の前に書面で決めておくためです。
- ログインの二要素認証に対応していますか電子カルテなどは、更改の時期に合わせて二要素認証が求められていきます。 いつから必要かを整理した記事 →
- データはどこに保管され、バックアップはどう取っていますか国内保管か、バックアップから何時間で戻せるかは、ランサムウェア被害のときの診療再開を左右します。
- 障害やサイバー攻撃のとき、誰がいつ連絡をくれますか連絡窓口と初動の約束 (何時間以内に連絡するか) を、導入前に確かめておくと慌てずに済みます。
医療機関のセキュリティ全般は セキュリティのまとめへ。
本媒体は患者向けの広告ではなく、医療機関向けの業務支援ツールの比較情報です。レビューは、製品を導入・利用している医療機関の方の投稿です。投稿者は所属先のメールアドレス (無料・携帯のメールは不可) か保険医療機関の名簿などで確かめ、内容は機械と AI で確認して、疑いのあるものは編集部が読んでから載せています。導入・利用していることは、投稿者の申告と内容で判断しています。掲載するレビューと提供会社の公式返信は、投稿された文のまま載せます (編集部も提供会社も本文を書き換えません。規約に反するものは、書き換えずに非公開にします)。
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