処方・薬剤支援

Uber Health(Uber for Business ヘルスケア配車)
提供: Uber·患者送迎(医療機関手配ライドシェア・米国は処方薬配送も)
- 査読研究 4 件
- 連携の記載 3 件
- 公表導入 2 件
Uber が提供する医療機関向けの患者送迎・配送サービスです。
医療機関のスタッフがウェブダッシュボードから患者さんの配車を手配・支払いする仕組みで、患者さん側にスマートフォンやアプリは要りません。米国では NEMT (非救急医療搬送) に加えて処方薬や食料品の配送にまで広がっており、日本では「Uber for Business ヘルスケア配車」として医療機関の申込みを受け付けています。
- 料金 (公式)
- 従量制 (登録無料・問い合わせ) ほか 1 プラン
- 導入の広がり
- 4 / 5大規模普及
- セキュリティ
- 2 / 5医療向けの開示
- エビデンス
- 3 / 5査読付き観察研究
- 編集部の最終確認
- 2026-10-07
製品の画面 (公式サイトより)
カテゴリ内の位置
同じカテゴリの製品の中での位置を「セキュリティ」×「導入の広がり」で示します。横軸はボタンでエビデンスに切り替えられます。段の根拠と出典を見る →
この製品でできること
8 項目- 医療機関スタッフによる代理配車患者はスマホ・アプリ不要、SMS・電話で乗車案内
- HIPAA 対応をうたうウェブダッシュボードと API米国版
- 単発・往復・繰り返しの事前予約配車
- 処方薬の同日配送米国、ScriptDrop 提携
- 食料品・OTC 用品の配送米国のみ
- Uber Caregiver — 介護者が本人の医療給付を使って配車・配送を手配米国
- Cerner EHR からの直接手配米国、2019 年発表
- 日本は「Uber for Business ヘルスケア配車」として申込受付提携タクシー事業者による運行
製品概要
Uber Health は、2018 年に米国で始まった医療機関向けの患者送迎サービスです。医療機関のスタッフがウェブダッシュボードや API から患者さんの配車を代理で手配・支払いし、患者さん側にはスマートフォンもアプリも不要で、SMS や電話 (多言語対応) で乗車案内が届く仕組みです。来院前の送迎と、診療後・退院後の帰宅送迎の両方に使われ、公式 FAQ は「HIPAA 対応 (HIPAA-enabled) のソリューション」と説明しています。
米国では送迎にとどまらず、ScriptDrop との提携による処方薬の同日配送 (2023 年発表)、食料品・OTC 用品の配送 (米国のみ)、介護者が本人の医療給付を使って配車・配送を手配できる Uber Caregiver (2024 年発表) へと守備範囲を広げています。Cerner (現 Oracle Health) の電子カルテから直接配車を手配できる統合も 2019 年に発表されました。提供国は米国・豪・伯・加・独・英・蘭・NZ の 8 か国と公式サイトに表示されており (2025 年 6 月にドイツ開始)、「4,000 以上の医療組織が利用」とベンダーは公表しています。
日本では位置づけが異なります。ダッシュボード製品としての Uber Health 本体は日本未提供と公式サイトに表示されており、代わりに「Uber for Business ヘルスケア配車」として日本語ページで医療機関の申込みを受け付けています。患者さんはスマホ不要・医療機関が手配と支払いを行う点は共通ですが、日本国内の Uber の配車は提携タクシー事業者による運行が主体です。国内医療機関の公表導入事例は確認できませんでした。
制度背景の違いも押さえておきたいところです。米国では Medicaid の NEMT (非救急医療搬送) が連邦の必須給付で、患者送迎に公的財源が付く市場構造があります。日本には相当する給付がなく、本サービスは保険外の業務ツールです。クリニック側が患者さんの送迎費を負担する設計は、療養担当規則が禁じる経済上の利益による誘引と整理されないかという論点があり得るため、費用負担の設計は導入前に確認しておくのが安全です。
確かめられた事実
公式資料・公的資料など一次ソースで確かめられたことだけを載せています。
- 規制 ✓ 一次確認済み
- 業務ツール(タクシー事業者連携・保険外)
- エビデンス ✓ 一次確認済み
- 本製品そのものを名指しで評価した査読研究は、米国の病院型暴力介入プログラムでの Uber Health 利用を評価した質的研究 1 件が確認できました (PMID 33025246)。一方、ライドシェア型送迎全般のエビデンスは結果が割れています — 無料ライドシェア提供の臨床試験では外来欠席率 36.5% 対 36.7% と差がなく (PMID 29404572)、NEMT 介入のメタ解析では欠席がオッズ比 0.63 と減る方向 (PMID 35449011)、退役軍人省のプログラム評価では no-show 減少 (PMID 39102601) でした。これらは本製品対象の研究ではない点は区別して見てください。
- 連携 ✓ 一次確認済み
- 米国版はダッシュボードに加えて API 連携を提供し、Cerner (現 Oracle Health) の電子カルテから直接配車を手配できる統合が 2019 年に発表されています。処方薬配送は ScriptDrop との提携 (2023 年発表) です。日本版は法人向けのウェブベースのツールで、国内のレセコン・電子カルテとの連携仕様は確認できませんでした。
- 価格開示 ✓ 一次確認済み
- 公式に公開された価格表はありません。米国版は登録無料で、利用した配車・配送ごとに支払う従量制と公式 FAQ が説明しています。日本語ページも無料のアカウント登録を案内するのみで、料金は個別問い合わせです。
- 実績 ✓ 一次確認済み
- 公式ニュースルーム (2025 年 6 月のドイツ展開発表) で「4,000 以上の医療組織が利用」とベンダーが公表しています。公式導入事例には MedStar Health や Boston Medical Center など大手医療システムが名を連ねます。日本国内の医療機関の公表導入事例は確認できませんでした。
確認できた事実のみを一次ソースに基づき表示し、数値スコアは使いません (検証方法)。 最終確認 2026-10-07。
製品データ
- 提供企業
- Uber Technologies, Inc.
- 本社
- 米国カリフォルニア州サンフランシスコ
- 設立
- 2009 年
- 日本での提供
- ダッシュボード製品としての Uber Health 本体は日本未提供です (公式サイトが日本からのアクセスに「not yet available in your country」と表示。提供国は米・豪・伯・加・独・英・蘭・NZ)。日本では「Uber for Business ヘルスケア配車」として日本語ページで医療機関の申込みを受け付けており、患者さんはスマホ不要・医療機関が手配と支払いを行います。日本国内の Uber の配車は提携タクシー事業者による運行が主体で、国内医療機関の公表導入事例は確認できませんでした。なお、日本には米国 Medicaid の NEMT のような送迎への公的給付がなく保険外です。クリニックが患者さんの送迎費を負担する場合は、療養担当規則上の経済上の利益による誘引に当たらないかという論点があり得るため、費用負担の設計は導入前に確認しておくことをおすすめします。
- 連携
- Cerner (現 Oracle Health) EHR — 電子カルテから直接配車 (米国)
- API 連携 — 自院システムへの配車・配送機能の組み込み (米国)
- ScriptDrop — 処方薬の同日配送 (米国)
- 公表されている導入先
- MedStar Health (米国)、Boston Medical Center (米国)出典を見る →
編集部の検証記事
この製品を扱う検証記事はまだありません。検証は一次資料 + 医師の確認で行い、公開され次第ここに並びます。
料金
公式に公開されている料金
従量制 (登録無料・問い合わせ) ほか 1 プラン
公式に公開された価格表はありません。米国版は登録無料で、利用した配車・配送ごとに支払う従量制と公式 FAQ が説明しています。日本語ページも無料のアカウント登録を案内するのみで、料金は個別問い合わせです。
プラン
Uber Health (米国)
従量制
登録無料・問い合わせ
- 公開価格表はありません。
- 登録は無料で、利用した配車・配送ごとに支払う従量課金と公式 FAQ は説明しています。
- UberX 利用時はダイナミックプライシング、NEMT 車両は第三者事業者の事前確定価格です。
Uber for Business ヘルスケア配車 (日本)
問い合わせ
アカウント登録無料
- 日本語ページでは無料のアカウント登録が案内されているのみで、公開の料金表はありません。
- 「患者のための配車サービスの手配と支払い」を医療機関側で行う形と説明されています。
料金のしくみ
米国版の公式 FAQ は、登録無料・利用した分だけ支払う従量課金と説明しています (支払いはクレジットカードまたは月次 ACH)。
導入の広がりとエビデンスの段階
導入の広がり「大規模普及」(公式導入事例に MedStar Health や Boston Medical Center など大手医療システムが名を連ね、公式ニュースルームは「4,000 以上の医療組織が利用」と公表しています (ベンダー公表値)。全国展開級の大規模普及の公表として level 4 と判定しています。第三者による市場データが確認できないため、業界標準の level 5 とはしていません。日本国内の導入公表はありません。)。 エビデンス成熟度「査読付き観察研究」(本製品を名指しで評価した査読研究として、米メリーランド州の病院型暴力介入プログラムにおける Uber Health 利用を面接・フォーカスグループで評価した質的研究が確認できました (PMID 33025246)。横断的・質的な観察研究水準のため level 3 (査読付き観察研究) としています。ライドシェア送迎全般には臨床試験やメタ解析もありますが、本製品そのものを対象とした研究ではないためレベル判定には算入していません。)。
- 出典: Richardson 2021 (J Prim Prev) — 病院型暴力介入プログラムにおける Uber Health 利用の質的評価 ↗
- 出典: Uber 公式ニュースルーム (2025-06-05) — Uber Health ドイツ展開発表。「4,000 以上の医療組織が利用」とベンダー公表 ↗
- 出典: Uber Health 公式導入事例 — MedStar Health・Boston Medical Center 等の named customer ↗
- 出典: Uber Health × Cerner 共同発表 (2019-10-28、GlobeNewswire) — Cerner EHR から直接配車を手配する統合 ↗
この製品を対象とした研究・実証
Staying Out of the Way: Perceptions of Digital Non-Emergency Medical Transportation Services (Richardson, J Prim Prev 2021)
査読付き質的研究 (本製品対象)米メリーランド州の病院型暴力介入プログラムで Uber Health を利用した銃創サバイバーへの面接・フォーカスグループ調査です。公共交通での危険回避や費用といった多層的な受療障壁への対処として、Uber Health の利用が不可欠だったと参加者は評価しています。
PMID: 33025246 ↗Association of Rideshare-Based Transportation Services and Missed Primary Care Appointments (Chaiyachati, JAMA Intern Med 2018)
前向き臨床試験 (ライドシェア送迎全般・本製品対象外)米フィラデルフィアの Medicaid 患者に無料ライドシェア送迎 (Lyft 基盤) を提供しても、外来の欠席率は 36.5% 対 36.7% で差がありませんでした。送迎を用意すれば no-show が減るとは限らない、という大事な留保です。
PMID: 29404572 ↗Effect of interventions for non-emergent medical transportation: a systematic review and meta-analysis (Shekelle, BMC Public Health 2022)
システマティックレビュー/メタ解析 (NEMT 介入全般・本製品対象外)12 研究の統合で、送迎支援の介入により受診の欠席はオッズ比 0.63 (95%CI 0.48-0.83) と少なくなる方向でした。費用や健康アウトカムへの効果は、結論を出せるだけの研究がまだありません。
PMID: 35449011 ↗Transportation As A Determinant Of Health: Evaluating The Veterans Affairs Rideshare Program (Tsai, Health Aff 2024)
後ろ向き観察研究 (ライドシェア送迎全般・Lyft データ・本製品対象外)米退役軍人省のライドシェアプログラム利用者では、外来・入院サービスの利用が増え、予約の no-show が減っていました。ホームレス状態の患者さんという交通ニーズの強い集団での評価です。
PMID: 39102601 ↗
公表されている導入実績
セキュリティ
安全度の格付けではありません。Uber Health(Uber for Business ヘルスケア配車)の提供元が公開している資料で、患者さんの情報を守る仕組みをどこまで確かめられたかを、 国のガイドラインが IT の提供事業者に求めるものに沿って、編集部が組んだ 5 段階で示します。 「評価保留」や「確認できず」は、対策が無いという意味ではありません — 提供企業に直接聞くのが確実です (判定の基準)。 国のガイドラインは法律ではありません。段が低いことは、法令違反や、国の基準を満たしていないことを意味しません。医療情報を扱わない製品は、ガイドラインの対象にならないこともあります (国が定めた格付けではありません)。
セキュリティレベル 2 / 5医療向けの開示
2/5- 1. 基礎の開示
- 2. 医療向けの開示
- 3. 認証と開示公開資料で確認できなかったもの: ISMS・プライバシーマーク、または国が同等とする認証 (SOC 2・ISMAP 等)
- 4. 認証と医療向けの開示公開資料で確認できなかったもの: レベル 3 の条件 (認証と開示)・保存先が国内法の及ぶ範囲であることの明記 (保存しない製品は不要)
- 5. 確認書類までそろう公開資料で確認できなかったもの: レベル 4 の条件の一部・開示書 (MDS/SDS) か、厚労省チェックリストの事業者確認用への回答を公開・提出できるとの記載 (公開は義務ではありません。提出の可否は提供元にお尋ねください)・二要素認証を提供しているとの記載 (令和 9 年度以降の新規導入・入れ替えのときに医療機関に求められる)
段は、国のガイドラインが IT の提供事業者に求めるもののうち、公開資料で確かめやすいものに合わせています。2 (開示) と 3 (認証) は別の道で、両方そろうと 4 です。
- 医療情報の保存場所
- 国外で保管 (米国を含む世界のサーバーで処理 (Uber 全体のプライバシー通知)) (出典 ↗)
- データの扱い
- AI の学習に使うと記載 (匿名化などの条件は出典を参照) (出典 ↗)
- 事故時の連絡窓口
- 公開資料では確認できず
- セキュリティ開示書 (MDS/SDS)
- 公開資料では確認できず
- 安全管理ガイドラインへの対応表明
- 公開資料では確認できず
- 第三者認証・保証
- 公開資料では確認できず
- 二要素認証
- 公開資料では確認できず
- 事業者確認用 15 項目 (厚労省チェックリスト)
- 公開資料では確認できず
- 確認日
- 2026-10-07
補足: Uber 全体の一般プライバシー通知 (機械学習モデルの学習に利用と記載)。Uber Health 固有の資料・認証は公式トップに記載なし。
提供企業の方へ: 記載に誤りや更新があれば partner@clinicailab.com へ出典 URL をお送りください。公開資料で確かめられた場合に限り、確認日とあわせて更新します (提携の有無で扱いは変わりません)。確認が済むまでは「提供元に確認中」と表示します。
導入前にベンダーへ確かめたい 5 つのこと
- セキュリティ開示書 (MDS/SDS) を出してもらえますか医療情報を扱う製品の安全対策を、業界共通の書式で一覧できる書類です。他社と同じ書式で並べて比べられます。
- 厚労省の安全管理ガイドライン (第7.0版) のどこまでに対応していますか院とベンダーのどちらが何に責任を持つか (責任分界) を、契約の前に書面で決めておくためです。
- ログインの二要素認証に対応していますか電子カルテなどは、更改の時期に合わせて二要素認証が求められていきます。 いつから必要かを整理した記事 →
- データはどこに保管され、バックアップはどう取っていますか国内保管か、バックアップから何時間で戻せるかは、ランサムウェア被害のときの診療再開を左右します。
- 障害やサイバー攻撃のとき、誰がいつ連絡をくれますか連絡窓口と初動の約束 (何時間以内に連絡するか) を、導入前に確かめておくと慌てずに済みます。
医療機関のセキュリティ全般は セキュリティのまとめへ。
本媒体は患者向けの広告ではなく、医療機関向けの業務支援ツールの比較情報です。レビューは、製品を導入・利用している医療機関の方の投稿です。投稿者は所属先のメールアドレス (無料・携帯のメールは不可) か保険医療機関の名簿などで確かめ、内容は機械と AI で確認して、疑いのあるものは編集部が読んでから載せています。導入・利用していることは、投稿者の申告と内容で判断しています。掲載するレビューと提供会社の公式返信は、投稿された文のまま載せます (編集部も提供会社も本文を書き換えません。規約に反するものは、書き換えずに非公開にします)。
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