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ベインビュア
提供: テルモ·採血支援・静脈可視化
- 査読研究 4 件
- 価格情報公開
テルモが 2018 年 4 月から国内で販売している静脈可視装置です。近赤外線を皮膚に当て、血液に吸収されずに反射してきた光を解析して、深さ約 10mm までの静脈の太さと走行を皮膚表面に投影します。採血や注射の前に血管の位置を確認したり、穿刺後に薬液が血管内を流れているかを目で確かめたりする、いわゆる穿刺支援のハードウェアです。AI を使う製品ではなく、技術自体は米国 Christie Medical Holdings の VeinViewer をテルモが国内展開したものです。

- 規制
- 業務ツール
- エビデンス
- VeinViewer を名指しで評価した小児穿刺の RCT が複数あります (うち多施設 RCT・複数機種比較クラスター RCT を含む)。ただし結果は「困難例では有利な場面もあるが、ルーチン使用では穿刺成功率や所要時間を改善しない」と一貫せず、一部試験では熟練看護師でかえって初回成功率が下がったとの報告もあります。
- 連携
- 電子カルテ連携や API は持たない、単独で使う光学投影デバイスです。
- 価格開示
- 公式サイトに一覧の価格表ページはありませんが、2018 年の発売ニュースリリースに希望小売価格が明記されています (フレックス 160 万円・ビジョン 2 260 万円、いずれも税別)。発売時点の価格で、現在の実勢は販売店確認が必要です。
- 実績
- 国内ではテルモが 2018 年度に約 50 台の販売を目標として発売した、と発売時の報道で確認できます。具体的な導入施設名の公表は、現時点では確認できていません。
確認できた事実のみを一次ソースに基づき表示し、数値スコアは使いません (検証方法)。 最終確認 2026-06-12。
製品概要
ベインビュアは、近赤外線を皮膚に照射し、血液に吸収されずに反射してきた光を解析して、皮下の静脈を皮膚表面にリアルタイムで投影する静脈可視装置です。血液が近赤外線を吸収する性質を利用しているため、血管の走っている場所が周囲と区別されて浮かび上がります。投影できる深さは約 10mm までと公式は説明しています。
用途は、血管が細い患者さんや小児で採血・注射の前に穿刺に適した血管を確かめること、そして穿刺後に薬液がきちんと血管内を流れているかを目で確認することです。標準モード・高精度モード・反転モードなど複数の投影モードを備え、状況に応じて見やすさを切り替えられます。機種はハンディタイプの「ベインビュア フレックス」と、スタンドタイプの「ベインビュア ビジョン 2」の 2 種類があり、どちらも充電式バッテリーで臨床現場で使いやすくしてあります。
位置づけとしては AI 製品ではなく、穿刺をアシストする光学ハードウェアです。元の技術は米国 Christie Medical Holdings 社の VeinViewer で、それをテルモが国内で展開しています。導入を検討する際は、後述のとおり臨床試験の結果が『ルーチンで成功率が上がる』とは言い切れない点を踏まえて、困難症例での補助という位置づけで見ておくのが誠実だと思います。
提供企業: テルモ株式会社(東京都渋谷区)
確認できた仕様・提供状況
主要機能
- 近赤外線による皮下静脈の皮膚表面リアルタイム投影 (深さ約 10mm まで)
- 標準・高精度・反転など複数の投影モード
- ハンディタイプ「ベインビュア フレックス」とスタンドタイプ「ベインビュア ビジョン 2」の 2 機種
- 充電式バッテリー駆動
- 採血・注射時の穿刺前の血管確認と穿刺後の薬液流入確認
価格
公式サイトに一覧の価格表ページはありませんが、2018 年の発売ニュースリリースに希望小売価格が明記されています (フレックス 160 万円・ビジョン 2 260 万円、いずれも税別)。発売時点の価格で、現在の実勢は販売店確認が必要です。
エビデンス成熟度「RCT・系統的レビュー」 (VeinViewer そのものを対象とした RCT が複数あり、3 機種を比較したクラスター RCT や 3 施設の多施設 RCT も含まれます。デザイン上は最上位ですが、結果はルーチンでの有効性を支持しておらず、困難例での限定的な有利さに留まります。エビデンスの『量と質』ではなく『成熟度 (デザイン)』を測る軸の定義に従い 5 としていますが、有効性が確立した製品という意味ではない点に注意が必要です。) × 市場定着度「提供初期」 (テルモが 2018 年に国内発売し、初年度約 50 台の販売目標を立てたことが発売時の報道で確認できます。一方で、具体的な導入施設名を公表した一次資料は確認できなかったため、定着度は保守的に『提供初期 (導入先の公表なし)』としています。)。
CLINIC AI LAB MAP — LAB
判定済 11 / 11 製品
- 出典: de Graaff 他, Anaesthesia 2013 — VeinViewer/AccuVein/VascuLuminator を比較したクラスター RCT (小児 1913 例)。血管視認性は向上するが穿刺成功率は不変 ↗
- 出典: Gras 他, Eur J Anaesthesiol 2021 — 仏 3 施設の多施設 RCT (Veinviewer Vision)。穿刺時間短縮は限定的 ↗
- 出典: Kim 他, Eur J Pediatr 2012 — 小児 RCT。DIVA スコア高値の困難例で初回成功率が有意に向上 ↗
- 出典: Szmuk 他, Anesth Analg 2013 — 小児 RCT。熟練看護師では初回成功率が有意に低下し『有害』境界を越えて中止 ↗
- 出典: テルモ 公式ニュースリリース (2018-04-02) — 静脈可視装置「ベインビュア」を 4 月 1 日より国内発売 ↗
この製品を対象とした研究
Near-infrared light to aid peripheral intravenous cannulation in children: a cluster randomised clinical trial of three devices
クラスター無作為化比較試験 (小児 1913 例、3 機種 + 対照)VeinViewer・AccuVein では血管の視認性が有意に向上しましたが、初回穿刺成功率は 4 群で差がなく (73〜75%)、近赤外線デバイスは穿刺成功そのものを改善しないと結論しています。
PMID: 23763614 ↗Reducing the time to successful intravenous cannulation in anaesthetised children with poor vein visibility using a near-infrared device: A randomised multicentre trial
前向き多施設無作為化比較試験 (仏 3 小児病院、Veinviewer Vision)麻酔導入下の血管が見えにくい小児で、穿刺成功までの時間短縮は限定的でした (調整後ハザード比 1.25、p=0.06)。副作用がないため困難例の救済策の一つにはなり得る、という控えめな結論です。
PMID: 33606421 ↗Efficacy of VeinViewer in pediatric peripheral intravenous access: a randomized controlled trial
無作為化比較試験 (小児 111 例)全体では初回成功率に有意差はありませんでしたが、DIVA スコア 4 超の穿刺困難な血管に限ると、初回成功率が対照の 5/20 から VeinViewer 群の 14/24 へ有意に向上しました (p=0.026)。困難例で効く可能性を示しています。
PMID: 22415409 ↗The VeinViewer vascular imaging system worsens first-attempt cannulation rate for experienced nurses in infants and children with anticipated difficult intravenous access
無作為化比較試験 (小児 600 例、穿刺困難が予想される症例)熟練看護師では初回穿刺成功率がむしろ VeinViewer 群で 47%、対照群で 62% と有意に低下し、統計学的な『有害』境界を越えたため試験が中止されました。使い手と症例によっては逆効果になり得ることを示した重要な報告です。
PMID: 23492965 ↗
業務フロー上の位置
編集部の検証
この製品を扱う検証記事はまだありません。検証は一次資料 + 医師の確認で行い、 公開され次第ここに並びます。
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