FRONT DOOR
予約・受付・キオスク
Web 予約・順番待ち・セルフチェックイン・電話自動応答。 全 16 製品 (国内提供 11) を掲載。 掲載順は評価順ではありません — 国内提供を先に、あとは名前順です。
Buying Guide
予約・受付・キオスクの選び方
電話が朝から鳴り止まず受付スタッフが事務作業に手をつけられない、待合室が混雑して苦情が出る、予約はあるのに無断キャンセルで枠が埋まらない — 予約・受付・キオスクのカテゴリは、こうした「来院前後の窓口まわり」の負担を仕組みで軽くするツール群です。Web 予約・順番待ち管理・セルフチェックイン・電話自動応答 (AI 電話) と、守備範囲の異なる製品が一つのカテゴリに混在しています。
そのため「予約システムが欲しい」と一括りに探すと、電話対応を減らしたかったのに予約画面しか付いてこなかった、無人受付を入れたかったのにレセコンに連携できなかった、という食い違いが起きやすい領域です。まずは自院でいちばん詰まっている工程 (電話・待合・受付窓口のどれか) を一つに絞ることが、製品選びの出発点になります。
このガイドでは、院長・事務長が導入前に確認すべきポイントを、各製品の公開情報ベースで整理します。価格を公開している製品とそうでない製品が混在するため、相場感も正直に書いています。
CHECK 01
自院でいちばん詰まっている工程はどこか
このカテゴリは大きく (1) Web 予約・順番待ち、(2) セルフチェックイン・無人受付、(3) AI 電話自動応答、(4) マイナ顔認証による資格確認の 4 系統に分かれます。製品ごとに得意な工程が違うため、まず「電話が多すぎる」「待合が混む」「受付窓口の人手が足りない」のどれが最大の課題かを 1 つに絞ってください。
たとえば電話の取りこぼしが課題なら AI 電話 (IVRy・NOMOCa AI call) が直球で、待合の混雑なら順番待ち管理 (Air ウェイト・アイリスト)、受付窓口の省人化なら無人受付 (Wakumy・Auto lite) と、入口が変わります。
CHECK 02
予約形態 — 順番待ちか時間帯予約か
予約には「順番受付 (来た順・呼ばれるまで院外で待てる)」と「時間枠予約 (◯時◯分の枠を取る)」があり、診療科や患者層で向き不向きが分かれます。発熱外来や小児科は順番受付、自由診療や検査枠は時間予約、といった具合です。
ドクターキューブのように順番・時間・時間枠の 3 方式すべてに対応し運用途中で切り替えられる製品もあれば、順番待ちに特化した製品もあります。1 日に複数の予約形態を併用したい場合は、その併用に対応できるかをデモで確認してください。
CHECK 03
レセコン・電子カルテとの連携
受付で得た情報がレセコン・電子カルテへ自動で流れるかどうかで、スタッフの転記作業の量が大きく変わります。多くの製品が「電子カルテ・レセコン連携」をうたいますが、対応する具体的な製品名を公開していないケースもあります (EPARK は連携機能の記載はあるものの対応カルテ製品名は非公開、など)。
自院のレセコン・電子カルテの製品名を伝えたうえで、実際に連携実績があるか、双方向か片方向か、追加費用が要るかを契約前に書面で確認してください。
CHECK 04
電話自動応答の守備範囲 (AI 電話を検討する場合)
AI 電話は製品によって「予約まで完結させる」「一次受けして人につなぐ」「営業電話を振り分ける」など守備範囲が異なります。会話形式 (自然な音声) か、プッシュ操作の IVR 中心かでも患者の受け止めが変わります。
NOMOCa AI call のように月◯時間までという利用枠の上限が設けられている製品もあるため、1 日の入電数から月間の通話時間を見積もり、超過課金の条件まで確認しておくと安全です。
CHECK 05
無人受付と有人運用の切り分け・患者層の IT リテラシー
セルフチェックインや顔認証受付は省人化に効きますが、高齢患者の多い外来では「操作に戸惑う患者の補助」を誰が担うかを決めておかないと、かえって窓口が混みます。受付をゼロにするのではなく、空いた人手を案内・サポートに振り向ける前提で設計するのが現実的です。
050 電話での順番確認 (アイリスト) や大きなタッチキーボード (Wakumy) など、高齢者配慮のある製品かどうか、利用率の実例があるかを確認してください。
CHECK 06
マイナ保険証・オンライン資格確認との関係
受付の資格確認をマイナ顔認証で自動化する製品 (Myna Touch) は、オンライン資格確認の仕組みに乗る前提です。顔認証受付や自動精算では顔写真・保険資格といった個人情報を扱うため、データの保存先・保存期間・なりすまし防止の仕組みを確認してください。
また、こうした据え置き型の受付機・顔認証機は据え置きスペースと一定の患者規模を要するものが多く、個人クリニックより複数窓口を持つ規模の施設に向く傾向があります。
電話が鳴り止まず、受付が他の業務に手を回せない
電話の一次受け・予約受付を肩代わりする AI 電話自動応答が直球の選択肢です。IVRy は無料プランから価格が公開され、慶應義塾大学病院など複数施設の導入を公表する「複数・大手導入」段階。NOMOCa AI call は医療特化をうたい複数クリニックの実名導入を公表する「導入公表あり」段階ですが、価格は問い合わせ式で月◯時間の利用枠がある点に注意します。営業時間外の取りこぼし対策か、日中の入電削減か、目的を先に決めると選びやすくなります。
待合室の混雑と『いつ呼ばれるか分からない』苦情を減らしたい
院外でも順番を待てる順番待ち管理が効きます。Air ウェイトは無料プランと月額 11,000〜22,000 円 (税込) の公開価格があり iPad とプリンターで始められる「導入公表あり」段階、アイリストは初期 0 円・3 週間無料トライアルがあり 050 電話での順番確認など高齢者配慮が手厚い一方、実績は全業種合算の公表にとどまる「提供初期」段階です。まず無料枠・トライアルで自院の患者層が使いこなせるかを試すのが安全です。
受付窓口そのものを省人化し、空いた人手を患者サポートに回したい
セルフチェックイン・無人受付や顔認証受付が候補です。Wakumy 無人受付は予約・問診とセットで受付動線を端末に寄せる設計で実名導入を公表する「導入公表あり」段階、Myna Touch はマイナ顔認証による資格確認に特化し大規模病院複数への導入を公表する「複数・大手導入」段階です。いずれも価格は問い合わせ式。受付をゼロにするのではなく、操作補助の担当を残す前提で運用フローを設計してください。
予約から受付・会計までを 1 つの仕組みでまとめたい
予約・問診・受付・会計を横断するプラットフォーム型が向きます。ドクターキューブは予約専業で全国 6,000 件超・国内 TOP シェア (矢野経済研究所調べ) の「デファクト級」、CLINICS は予約から電子カルテまで一体で約 3,500 件が利用する「大規模普及」段階、GMO ヘルステックは初期・月額無料という低い導入ハードルが特徴ですが導入施設数の公表がなく「提供初期」段階です。なお米国には Phreesia や Luma Health のような統合プラットフォームの先行例がありますが、いずれも日本未上陸 (2026 年 6 月時点) で今すぐの導入はできません。
※ 例示は状況に合う製品タイプの一例で、おすすめ順位ではありません。判定根拠は各製品ページで開示しています。
費用の目安
このカテゴリは価格を公開する製品と問い合わせ式の製品が混在します。公開価格のある製品では、AI 電話の IVRy が無料プラン (着信 30 件まで) から月額 3,980〜10,480 円 (税抜、別途 電話番号維持費・従量料金)、順番待ちの Air ウェイトが無料プランと月額 11,000〜22,000 円 (税込)、GMO ヘルステックは初期費用・月額利用料が無料 (オンライン決済時のみ決済手数料) と、月額数千円〜2 万円台前半に収まります。アイリストや EPARK のように初期費用 0 円をうたいつつ月額は問い合わせ、という製品もあります。
一方で、無人受付・顔認証受付・統合プラットフォーム (Auto lite・CLINICS・Myna Touch・Wakumy・ドクターキューブ ほか) は価格非公開の問い合わせ式が中心で、このカテゴリ全体では非公開が多いのが実情です。非公開=高額とは限りませんが、ハードウェアを伴う受付機・顔認証機は端末費用・設置費用が乗るため、月額に加えて初期費用・連携費用・通話従量分まで含めた年額で比較してください。多くの製品に無料トライアルやデモがあるので、まず低コストで試せる製品から実測するのが安全です。
導入の進め方
- 1.自院でいちばん詰まっている工程 (電話・待合・受付窓口・資格確認のどれか) を 1 つに絞り、必要な系統 (Web 予約 / 順番待ち / AI 電話 / 無人受付・顔認証) を決めます。
- 2.自院のレセコン・電子カルテの製品名を伝えたうえで、候補製品との連携実績・連携方式・追加費用を確認し、2〜3 製品に絞ります。
- 3.無料プラン・トライアル・デモを使い、自院の患者層 (とくに高齢者) が操作できるか、電話なら入電のどこまで自動化できるかを数日間実測します。
- 4.顔認証受付・自動精算を含む場合は、個人情報の保存先・保存期間・なりすまし防止やオンライン資格確認への対応を書面で確認します。
- 5.無人受付・AI 電話では『機械が対応しきれない時に誰がフォローするか』の運用フローを決め、受付スタッフの配置を見直します。
- 6.初期費用・月額・通話従量・最低利用期間を含めた年額で比較して契約し、1〜2 か月後に待ち時間・入電数・残業の変化を振り返ります。
規制・診療報酬の注意点
このカテゴリの製品は、診断・治療の判断を行わない「業務ツール」扱いが中心で、医療機器としての承認は基本的に不要です (2026 年 6 月時点)。ただし AI 電話が聞き取った予約内容や、セルフ問診で集めた情報の最終確認は、人の側で行う運用にしておくのが安全です。
マイナ顔認証による受付・資格確認 (Myna Touch など) は、国のオンライン資格確認の仕組みに乗る前提の製品です。顔写真・保険資格・問診といった要配慮個人情報や個人情報を扱うため、データの保存先・保存期間・暗号化・なりすまし防止の仕組みをベンダーに確認し、院内の取り扱いルールを整えてください。自動精算機を併用する場合も、決済・個人情報の扱いは同様に確認が必要です。
なお、診療報酬上の具体的な算定要件・点数については、本ガイドでは各製品の公開情報で確認できる範囲を超えて断定しません。算定に関わる運用を検討する際は、最新の通知と自院の状況に即して個別に確認してください。
よくある質問
- Q. 予約システム・順番待ち・AI 電話・無人受付は、どれから入れるべきですか?
- 自院でいちばん負担になっている工程から 1 つ選ぶのが基本です。電話の取りこぼしが多いなら AI 電話 (IVRy・NOMOCa AI call)、待合の混雑なら順番待ち管理 (Air ウェイト・アイリスト)、受付窓口の人手不足なら無人受付 (Wakumy・Auto lite) が直球です。最初から全部を一体化しようとすると連携や費用が複雑になるため、まず 1 系統で効果を確認してから広げる進め方をおすすめします。
- Q. 公開価格のある製品と問い合わせ式の製品、相場はどのくらいですか?
- 価格を公開している製品では、AI 電話の IVRy が無料〜月額 3,980〜10,480 円 (税抜、別途 電話番号維持費・従量料金)、順番待ちの Air ウェイトが無料〜月額 22,000 円 (税込)、GMO ヘルステックは初期・月額が無料 (決済手数料のみ) です。一方、無人受付・顔認証受付・統合型 (CLINICS・Myna Touch・ドクターキューブ ほか) は価格非公開の問い合わせ式が中心で、このカテゴリは非公開の製品が多いのが実情です。ハードウェアを伴う製品は端末・設置費用が乗るため、年額ベースで見積もりを取って比較してください。
- Q. 高齢の患者さんが多いのですが、セルフ受付や AI 電話を使いこなせますか?
- 患者層の IT リテラシーは導入成否を分ける重要な要素です。050 電話での音声順番確認 (アイリスト) や大きなタッチキーボード (Wakumy) など、高齢者配慮のある製品を選ぶことに加え、操作に戸惑う患者を補助するスタッフを受付に残す前提で設計するのが安全です。受付を完全に無人化するのではなく、空いた人手を案内・サポートに振り向ける運用が現実的です。無料トライアルで自院の患者層が実際に使えるかを必ず試してください。
- Q. レセコンや電子カルテと自動で連携できますか?
- 多くの製品が連携をうたっていますが、対応する具体的なカルテ・レセコン製品名を公開していないケースもあります (たとえば EPARK は連携機能の記載はあるものの対応カルテ名は非公開)。連携できると入力の二度手間が減りますが、自院のシステムと実際につながるかは製品・組み合わせ次第です。自院のレセコン・電子カルテ名を伝えたうえで、連携実績・方式 (双方向か片方向か)・追加費用を契約前に確認してください。
- Q. Zocdoc や Phreesia のような海外の予約・受付サービスは日本で使えますか?
- Zocdoc・Phreesia・Luma Health・Clearwave・Yosi Health はいずれも米国向けの製品で、日本未上陸です (2026 年 6 月時点)。米国の保険資格確認 (eligibility) やレセプトの仕組みを前提に作られており、日本のクリニックへ単独で導入することは現時点でできません。ただし予約・受付・決済を一体化した統合プラットフォームの先行例として、国内製品を評価する際のベンチマークにはなります。
最終確認日: 2026-06-13。本ガイドは公開情報と編集部の調査に基づき、掲載料は受け取っていません。
エビデンス成熟度 × 市場定着度 マップ
CLINIC AI LAB MAP — FRONT DOOR
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製品一覧
掲載は調査時点の公開情報に基づく実データのみ。評価は数値スコアではなく事実シグナルとして各製品ページで開示します。掲載料は受け取っていません。
