検査・採血支援
ベインビュア
提供: テルモ·採血支援・静脈可視化
- 査読研究 4 件
テルモが 2018 年 4 月から国内で販売している静脈可視装置です。
近赤外線を皮膚に当て、血液に吸収されずに反射してきた光を解析して、深さ約 10mm までの静脈の太さと走行を皮膚表面に投影します。採血や注射の前に血管の位置を確認したり、穿刺後に薬液が血管内を流れているかを目で確かめたりする、いわゆる穿刺支援のハードウェアです。AI を使う製品ではなく、技術自体は米国 Christie Medical Holdings の VeinViewer をテルモが国内展開したものです。
- 料金 (公式)
- 希望小売価格 1,600,000 円 (税別) ほか 1 プラン
- 導入の広がり
- 1 / 5提供初期
- セキュリティ
- 3 / 5認証と開示
- エビデンス
- 5 / 5RCT・系統的レビュー
- 編集部の最終確認
- 2026-10-07
製品の画面 (公式サイトより)
この製品でできること
5 項目- 近赤外線による皮下静脈の皮膚表面リアルタイム投影深さ約 10mm まで
- 標準・高精度・反転など複数の投影モード
- ハンディタイプ「ベインビュア フレックス」とスタンドタイプ「ベインビュア ビジョン 2」の 2 機種
- 充電式バッテリー駆動
- 採血・注射時の穿刺前の血管確認と穿刺後の薬液流入確認
製品概要
ベインビュアは、近赤外線を皮膚に照射し、血液に吸収されずに反射してきた光を解析して、皮下の静脈を皮膚表面にリアルタイムで投影する静脈可視装置です。血液が近赤外線を吸収する性質を利用しているため、血管の走っている場所が周囲と区別されて浮かび上がります。投影できる深さは約 10mm までと公式は説明しています。
用途は、血管が細い患者さんや小児で採血・注射の前に穿刺に適した血管を確かめること、そして穿刺後に薬液がきちんと血管内を流れているかを目で確認することです。標準モード・高精度モード・反転モードなど複数の投影モードを備え、状況に応じて見やすさを切り替えられます。機種はハンディタイプの「ベインビュア フレックス」と、スタンドタイプの「ベインビュア ビジョン 2」の 2 種類があり、どちらも充電式バッテリーで臨床現場で使いやすくしてあります。
位置づけとしては AI 製品ではなく、穿刺をアシストする光学ハードウェアです。元の技術は米国 Christie Medical Holdings 社の VeinViewer で、それをテルモが国内で展開しています。導入を検討する際は、後述のとおり臨床試験の結果が『ルーチンで成功率が上がる』とは言い切れない点を踏まえて、困難症例での補助という位置づけで見ておくのが誠実だと思います。
確かめられた事実
公式資料・公的資料など一次ソースで確かめられたことだけを載せています。
- 規制 ✓ 一次確認済み
- 業務ツール
- エビデンス ✓ 一次確認済み
- VeinViewer を名指しで評価した小児穿刺の RCT が複数あります (うち多施設 RCT・複数機種比較クラスター RCT を含む)。ただし結果は「困難例では有利な場面もあるが、ルーチン使用では穿刺成功率や所要時間を改善しない」と一貫せず、一部試験では熟練看護師でかえって初回成功率が下がったとの報告もあります。
- 連携 ✓ 一次確認済み
- 電子カルテ連携や API は持たない、単独で使う光学投影デバイスです。
- 価格開示 ✓ 一次確認済み
- 公式サイトに一覧の価格表ページはありませんが、2018 年の発売ニュースリリースに希望小売価格が明記されています (フレックス 160 万円・ビジョン 2 260 万円、いずれも税別)。発売時点の価格で、現在の実勢は販売店確認が必要です。
- 実績 ✓ 一次確認済み
- 国内ではテルモが 2018 年度に約 50 台の販売を目標として発売した、と発売時の報道で確認できます。具体的な導入施設名の公表は、現時点では確認できていません。
- セキュリティ ✓ 一次確認済み
- セキュリティはレベル 3 / 5 (認証と開示)。提供会社が ISMS (ISO/IEC 27001) を取得と、公式資料・登録簿で確かめられています。 根拠と出典を見る →
確認できた事実のみを一次ソースに基づき表示し、数値スコアは使いません (検証方法)。 最終確認 2026-10-07。
製品データ
- 提供企業
- テルモ株式会社
- 本社
- 東京都渋谷区
実導入者の声
すべての声を見る →最初の声を書いてくれる方を探しています
導入を迷う院長にとって、使っている人の率直な声は何よりの手がかりです。所属先のメールアドレスなどで投稿者を確かめ、内容を確認してから載せます。
- 5 分ほど。良い点も困った点も、そのままで
- お名前・医療機関名は公開しません
- お名前・医療機関名はベンダーにも伝えません。ベンダーは口コミを書き換え・削除できません
編集部の検証記事
この製品を扱う検証記事はまだありません。検証は一次資料 + 医師の確認で行い、公開され次第ここに並びます。
料金
公式に公開されている料金
希望小売価格 1,600,000 円 (税別) ほか 1 プラン
公式サイトに一覧の価格表ページはありませんが、2018 年の発売ニュースリリースに希望小売価格が明記されています (フレックス 160 万円・ビジョン 2 260 万円、いずれも税別)。発売時点の価格で、現在の実勢は販売店確認が必要です。
プラン
ベインビュア フレックス (ハンディタイプ)
希望小売価格 1,600,000 円
税別
- 持ち運びやすいハンディタイプです。
- 2018 年 4 月の発売時にニュースリリースで公表された希望小売価格で、現在の実勢価格は販売店への確認が必要です。
ベインビュア ビジョン 2 (スタンドタイプ)
希望小売価格 2,600,000 円
税別
- スタンドタイプで、ハンディ型より高機能・高価格です。
- こちらも 2018 年発売時の公表価格で、現在の実勢は販売店にご確認ください。
料金のしくみ
ハンディタイプの「ベインビュア フレックス」が 1,600,000 円 (税別)、スタンドタイプの「ベインビュア ビジョン 2」が 2,600,000 円 (税別) です。
カテゴリ内の位置
導入の広がり「提供初期」(テルモが 2018 年に国内発売し、初年度約 50 台の販売目標を立てたことが発売時の報道で確認できます。一方で、具体的な導入施設名を公表した一次資料は確認できなかったため、定着度は保守的に『提供初期 (導入先の公表なし)』としています。)。 エビデンス成熟度「RCT・系統的レビュー」(VeinViewer そのものを対象とした RCT が複数あり、3 機種を比較したクラスター RCT や 3 施設の多施設 RCT も含まれます。デザイン上は最上位ですが、結果はルーチンでの有効性を支持しておらず、困難例での限定的な有利さに留まります。エビデンスの『量と質』ではなく『成熟度 (デザイン)』を測る軸の定義に従い 5 としていますが、有効性が確立した製品という意味ではない点に注意が必要です。)。 下のマップは、カテゴリ内での位置を「セキュリティ」×「導入の広がり」で示します。横軸はボタンでエビデンスに切り替えられます。
- 出典: de Graaff 他, Anaesthesia 2013 — VeinViewer/AccuVein/VascuLuminator を比較したクラスター RCT (小児 1913 例)。血管視認性は向上するが穿刺成功率は不変 ↗
- 出典: Gras 他, Eur J Anaesthesiol 2021 — 仏 3 施設の多施設 RCT (Veinviewer Vision)。穿刺時間短縮は限定的 ↗
- 出典: Kim 他, Eur J Pediatr 2012 — 小児 RCT。DIVA スコア高値の困難例で初回成功率が有意に向上 ↗
- 出典: Szmuk 他, Anesth Analg 2013 — 小児 RCT。熟練看護師では初回成功率が有意に低下し『有害』境界を越えて中止 ↗
- 出典: テルモ 公式ニュースリリース (2018-04-02) — 静脈可視装置「ベインビュア」を 4 月 1 日より国内発売 ↗
この製品を対象とした研究・実証
Near-infrared light to aid peripheral intravenous cannulation in children: a cluster randomised clinical trial of three devices
クラスター無作為化比較試験 (小児 1913 例、3 機種 + 対照)VeinViewer・AccuVein では血管の視認性が有意に向上しましたが、初回穿刺成功率は 4 群で差がなく (73〜75%)、近赤外線デバイスは穿刺成功そのものを改善しないと結論しています。
PMID: 23763614 ↗Reducing the time to successful intravenous cannulation in anaesthetised children with poor vein visibility using a near-infrared device: A randomised multicentre trial
前向き多施設無作為化比較試験 (仏 3 小児病院、Veinviewer Vision)麻酔導入下の血管が見えにくい小児で、穿刺成功までの時間短縮は限定的でした (調整後ハザード比 1.25、p=0.06)。副作用がないため困難例の救済策の一つにはなり得る、という控えめな結論です。
PMID: 33606421 ↗Efficacy of VeinViewer in pediatric peripheral intravenous access: a randomized controlled trial
無作為化比較試験 (小児 111 例)全体では初回成功率に有意差はありませんでしたが、DIVA スコア 4 超の穿刺困難な血管に限ると、初回成功率が対照の 5/20 から VeinViewer 群の 14/24 へ有意に向上しました (p=0.026)。困難例で効く可能性を示しています。
PMID: 22415409 ↗The VeinViewer vascular imaging system worsens first-attempt cannulation rate for experienced nurses in infants and children with anticipated difficult intravenous access
無作為化比較試験 (小児 600 例、穿刺困難が予想される症例)熟練看護師では初回穿刺成功率がむしろ VeinViewer 群で 47%、対照群で 62% と有意に低下し、統計学的な『有害』境界を越えたため試験が中止されました。使い手と症例によっては逆効果になり得ることを示した重要な報告です。
PMID: 23492965 ↗
セキュリティ
安全度の格付けではありません。ベインビュアの提供元が公開している資料で、患者さんの情報を守る仕組みをどこまで確かめられたかを、 国のガイドラインが IT の提供事業者に求めるものに沿って、編集部が組んだ 5 段階で示します。 「評価保留」や「確認できず」は、対策が無いという意味ではありません — 提供企業に直接聞くのが確実です (判定の基準)。 国のガイドラインは法律ではありません。段が低いことは、法令違反や、国の基準を満たしていないことを意味しません。医療情報を扱わない製品は、ガイドラインの対象にならないこともあります (国が定めた格付けではありません)。
セキュリティレベル 3 / 5認証と開示
3/5- 1. 基礎の開示
- 2. 医療向けの開示公開資料で確認できなかったもの: 医療向けの開示 (MDS/SDS、ガイドライン名の明記、または保存場所と、データの扱いか事故時の窓口)
- 3. 認証と開示
- 4. 認証と医療向けの開示公開資料で確認できなかったもの: レベル 2 の条件 (医療向けの開示)
- 5. 確認書類までそろう公開資料で確認できなかったもの: レベル 4 の条件の一部・開示書 (MDS/SDS) か、厚労省チェックリストの事業者確認用への回答を公開・提出できるとの記載 (公開は義務ではありません。提出の可否は提供元にお尋ねください)・二要素認証を提供しているとの記載 (令和 9 年度以降の新規導入・入れ替えのときに医療機関に求められる)
段は、国のガイドラインが IT の提供事業者に求めるもののうち、公開資料で確かめやすいものに合わせています。2 (開示) と 3 (認証) は別の道で、両方そろうと 4 です。
- 医療情報の保存場所
- 公開資料では確認できず
- データの扱い
- 公開資料では確認できず
- 事故時の連絡窓口
- 公開資料では確認できず
- セキュリティ開示書 (MDS/SDS)
- 公開資料では確認できず
- 安全管理ガイドラインへの対応表明
- 「最新の法令・規制・規格・ガイドライン等の要求事項を遵守します」と記載あり (対象のガイドライン名・版の明記なし) (出典 ↗)
- 第三者認証・保証
- ISMS (ISO/IEC 27001) ↗登録簿で確認・会社全体の取得・有効期限 2029-03-26 (登録範囲は「医療情報管理システムの運用」。ベインビュアは範囲に書かれていない)
- 二要素認証
- 公開資料では確認できず
- 事業者確認用 15 項目 (厚労省チェックリスト)
- 公開資料では確認できず
- 確認日
- 2026-10-13
補足: テルモの企業サイトの製品セキュリティポリシーを確認。製品の脆弱性の監視とインシデントへの対処の方針は書かれているが、連絡手順・窓口、MDS/SDS、保存場所・データの扱いの記載は見つからなかった。製品別のサイバーセキュリティ対応は医療関係者向けサイト「テルモメディカルナビ」を参照するよう案内されている。ISMS はテルモ株式会社 (デジタルソリューションセンター) の登録で、範囲は医療情報管理システムの運用 (ベインビュアの名称は無し)。機器単体の静脈可視化装置で情報システムではない。
提供企業の方へ: 記載に誤りや更新があれば partner@clinicailab.com へ出典 URL をお送りください。公開資料で確かめられた場合に限り、確認日とあわせて更新します (提携の有無で扱いは変わりません)。確認が済むまでは「提供元に確認中」と表示します。
導入前にベンダーへ確かめたい 5 つのこと
- セキュリティ開示書 (MDS/SDS) を出してもらえますか医療情報を扱う製品の安全対策を、業界共通の書式で一覧できる書類です。他社と同じ書式で並べて比べられます。
- 厚労省の安全管理ガイドライン (第7.0版) のどこまでに対応していますか院とベンダーのどちらが何に責任を持つか (責任分界) を、契約の前に書面で決めておくためです。
- ログインの二要素認証に対応していますか電子カルテなどは、更改の時期に合わせて二要素認証が求められていきます。 いつから必要かを整理した記事 →
- データはどこに保管され、バックアップはどう取っていますか国内保管か、バックアップから何時間で戻せるかは、ランサムウェア被害のときの診療再開を左右します。
- 障害やサイバー攻撃のとき、誰がいつ連絡をくれますか連絡窓口と初動の約束 (何時間以内に連絡するか) を、導入前に確かめておくと慌てずに済みます。
医療機関のセキュリティ全般は セキュリティのまとめへ。
本媒体は患者向けの広告ではなく、医療機関向けの業務支援ツールの比較情報です。レビューは、製品を導入・利用している医療機関の方の投稿です。投稿者は所属先のメールアドレス (無料・携帯のメールは不可) か保険医療機関の名簿などで確かめ、内容は機械と AI で確認して、疑いのあるものは編集部が読んでから載せています。導入・利用していることは、投稿者の申告と内容で判断しています。掲載するレビューと提供会社の公式返信は、投稿された文のまま載せます (編集部も提供会社も本文を書き換えません。規約に反するものは、書き換えずに非公開にします)。
実導入者の声を募集中
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- 5 分ほど。良い点も困った点も、そのままで
- お名前・医療機関名は公開しません
- お名前・医療機関名はベンダーにも伝えません。ベンダーは口コミを書き換え・削除できません
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