AI 画像診断

nodoca
提供: アイリス·AI 感染症診断(咽頭画像・インフルエンザ/新型コロナ)
- 査読研究 3 件
- ベンダー実証・調査 1 件
- 連携: nodoca クラウド (患者登録・問診入力) / Symview (株式会社レイヤード) / メルプ WEB 問診 (株式会社 HERO innovation)
- 公表導入 3 件
アイリス株式会社の、咽頭 (のど) をカメラで撮影した画像と問診情報を AI が解析し、インフルエンザに特徴的な所見を検出して診断を補助する医療機器です。鼻やのどの奥を拭う検体採取が不要で、判定は数秒〜十数秒、保険診療 (D296-3、305 点) で行えます。2025 年 10 月には、同じ撮影で新型コロナのスクリーニングもできる機能 (nodoca 3) が追加承認されました。公式サイトによると、全国の 2,000 施設以上の医療機関に導入されています (2025 年 11 月時点)。
- 料金 (公式)
- 305 点 (3,050 円) / 時間外加算 200 点
- エビデンス
- 4 / 5査読付き前向き・実装研究
- 導入の広がり
- 4 / 5大規模普及
- 最終確認
- 2026-10-07

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製品の画面 (公式サイトより)

製品概要
nodoca (ノドカ) は、専用のカメラでのどの奥 (咽頭) を撮影し、その画像と体温・自覚症状などの問診情報を AI が解析して、インフルエンザに特徴的な所見を検出する医療機器です。咽頭の奥の壁にできる「リンパ濾胞」と呼ばれる小さな盛り上がりなどの所見を AI が見ています。ウイルスそのものを調べる検査ではなく、のどの見た目の変化と症状から判断する点が、迅速抗原検査との大きな違いです。
使い方は、カメラにクリアシース (使い捨てのカバー) をつけて咽頭を撮影し、問診情報を入力するだけで、数秒〜十数秒で結果が出ます。綿棒で鼻やのどを拭う検体採取が要らないので、治験では痛みの評価 (NRS) が平均 0.8 と低く、参加者の 90.6% が「今後も nodoca の検査を受けたい」と答えたと公式は説明しています。2025 年 10 月に新型コロナのスクリーニング機能が追加され、インフルエンザ判定と同じ画像から、「検出あり・検出なし・判定保留」を出せるようになりました。
診断補助である点を、必ず押さえておいてください。PMDA の審査では、AI の性能の目標は満たされた一方、イムノクロマト法に対する感度の非劣性は示されず、確定診断を目的としないこと、イムノクロマト法の代替ではないことが注意事項に盛り込まれました。咽頭後壁にリンパ濾胞が出る他の感染症との鑑別も、現時点では十分にできないと記されています。新型コロナ機能は、公式発表で「判定保留」の割合が 72.8% と大きく、独立した研究では新型コロナの陽性者の約 23% がインフルエンザ陽性と判定されたという報告もあります。結果は、診察の所見と合わせて総合的に判断する前提の機器です。
提供企業: アイリス株式会社(東京都中央区) ・ 2017 年設立
確かめられた事実
- 規制
- 国内承認済(咽頭カメラ+AI プログラム)・保険収載
- エビデンス
- 国内 11 施設の臨床試験 (PCR 法との比較で感度 76.0%・特異度 88.1%) と、その論文 (JMIR 2022) があります。ただし PMDA の審査では、イムノクロマト法に対する感度の非劣性は示されず、イムノクロマト法の代替ではないとされました。新型コロナ機能は、前向きの多施設データでの評価 (JMIR Form Res 2026) と、独立した施設による実臨床の解析 (PLOS Digit Health 2026) が出ています。
- 連携
- クラウド (nodoca クラウド) 上で患者登録と問診入力を行い、Web 問診システム (Symview、メルプ WEB 問診、ユビー AI 問診、チェックオン) で取得した問診情報を、管理画面からコピー・貼り付けして入力できると公式サイトに書かれています。電子カルテへの直接連携は確認できませんでした。
- 価格開示
- 機器本体の価格は公式サイトに公開されておらず、問い合わせ式です。検査の保険点数は D296-3 で 305 点と公式サイトに明記されています (迅速抗原検査の組み合わせ 301 点とほぼ同水準と、公式は説明しています)。
- 実績
- 2022 年 12 月の発売後、2023 年 12 月には 47 都道府県のすべてに導入先ができ、2025 年 10 月時点で 2,000 台以上が販売され、10 万人以上の診断に使われたとアイリスは説明しています。公式サイトでは 2025 年 11 月時点で 2,000 施設以上に導入とされ、導入事例のインタビューも掲載されています。
確認できた事実のみを一次ソースに基づき表示し、数値スコアは使いません (検証方法)。 最終確認 2026-10-07。
確認できた仕様・提供状況
主要機能
- 咽頭画像と問診情報の AI 解析によるインフルエンザ診断の補助 (6 歳以上)
- 新型コロナのスクリーニング機能 (nodoca 3、インフルエンザ検査のオプション、単独利用は不可)
- 検体採取不要、判定は数秒〜十数秒
- 保険診療で実施可能 (D296-3、305 点)
- Web 問診システム (Symview・メルプ WEB 問診・ユビー AI 問診・チェックオン) との連携 (コピー・貼り付け)
- クラウド (nodoca クラウド) で患者登録・問診入力・結果管理
連携
- nodoca クラウド (患者登録・問診入力)
- Symview (株式会社レイヤード)
- メルプ WEB 問診 (株式会社 HERO innovation)
- ユビー AI 問診 (Ubie 株式会社)
- チェックオン (株式会社エヌオーシー)
日本展開
国内製品です。販売名「nodoca (ノドカ)」、一般的名称は「内視鏡用テレスコープ」「内視鏡用疾患特徴所見検出支援プログラム (新設)」で、医療機器承認番号は 30400BZX00101000 です。日本で初めて承認された AI 搭載の新医療機器として、2022 年 4 月 26 日に製造販売承認を取得したとアイリスは発表しています (審議は 2022 年 3 月 9 日)。2022 年 12 月に発売・保険適用となりました。2025 年 10 月 2 日には、新型コロナの判定機能が一部変更承認され、10 月 26 日に nodoca 3 として提供が始まっています。
編集部の検証記事
この製品を扱う検証記事はまだありません。検証は一次資料 + 医師の確認で行い、公開され次第ここに並びます。
料金
機器本体の価格は公式サイトに公開されておらず、問い合わせ式です。検査の保険点数は D296-3 で 305 点と公式サイトに明記されています (迅速抗原検査の組み合わせ 301 点とほぼ同水準と、公式は説明しています)。
保険診療 (D296-3 内視鏡用テレスコープを用いた咽頭画像等解析)
305 点 (3,050 円) / 時間外加算 200 点
インフルエンザの診断の補助に用いるもの。公式サイトには 305 点と明記され、厚生労働省の点数表には、時間外・休日・深夜の加算 200 点も定められています。保険収載時 (2022 年) の留意事項では、発症後 48 時間以内の実施に限り、インフルエンザウイルス抗原定性検査 (D012-22) とは併せて算定できません。
公式の価格情報 ↗カテゴリ内の位置
エビデンス成熟度「査読付き前向き・実装研究」(製品の基になった国内 11 施設の多施設試験が、査読論文 (JMIR 2022、検証 659 人でインフルエンザ AUC 0.90・感度 76%・特異度 88%) と PMDA の審査報告書で確認できます。新型コロナ機能も、26 施設・696 人の前向きに集めたデータでの評価が JMIR Form Res 2026 に出ています。前向きの多施設評価が複数あるため 4 と判定しました。ただし RCT や SR/メタ解析は確認できず (5 は付けていません)、論文の著者にアイリスの役員・社員が含まれます。また PMDA はイムノクロマト法に対する感度の非劣性が示されなかったと記しています。) × 市場定着度「大規模普及」(公式サイトは 2025 年 11 月時点で 2,000 施設以上への導入、アイリスの 2025 年 10 月のプレスリリースは 2,000 台以上の販売と 10 万人以上の診断への使用を説明しています (ベンダー公表値)。2023 年 12 月には 47 都道府県のすべてに導入先ができたと発表されています。国内で 100 施設を大きく超える全国規模の普及が公表されているため 4 と判定しました。5 (数千施設・市場リーダー級) は、導入数が 2,000 前後で、インフルエンザ検査の市場全体での位置づけも確認できないため付けていません。)。
2軸マップ — AI 画像診断
判定済 41 / 41 製品
- 出典: Okiyama 他, J Med Internet Res 2022 — nodoca の AI モデルの開発と検証 (検証 659 人・11 施設、AUC 0.90) ↗
- 出典: Okiyama 他, JMIR Form Res 2026 — 咽頭画像による新型コロナ 3 段階 AI の評価 (26 施設・696 人の前向きデータ) ↗
- 出典: Mori 他, PLOS Digit Health 2026 — 抗原検査陽性と nodoca 陽性の背景の違い (実臨床、利益相反の申告なし) ↗
- 出典: PMDA 審査報告書 (2022-02-15) — nodoca (ノドカ)、有効性・安全性の審査 ↗
- 出典: nodoca 公式サイト — 2025 年 11 月時点で 2,000 施設以上に導入 (ベンダー公表値) ↗
- 出典: アイリス プレスリリース (2025-10-09) — 新型コロナ機能の承認、2,000 台以上を販売・10 万人以上の診断に活用 ↗
- 出典: アイリス プレスリリース (2023-12-18) — 47 都道府県のすべての医療機関で nodoca の検査が可能に ↗
この製品を対象とした研究・実証
Examining the Use of an Artificial Intelligence Model to Diagnose Influenza: Development and Validation Study
開発・検証研究 (検証は 11 施設の前向きに集めたデータ、659 人)検証した 659 人 (PCR 確定のインフルエンザ 196 人) で、AUC は 0.90、感度 76%、特異度 88% で、3 人の医師より優れた成績でした。AI は咽頭後壁のリンパ濾胞に注目していたと報告されています。アイリスの CEO・CSO らが著者で、株式も保有しています。
PMID: 36374004 ↗PMDA 審査報告書 — nodoca (ノドカ)
承認審査の資料 (国内 11 施設・708 人登録の非盲検多施設試験)追加試験で、感度と特異度の 95% 信頼区間の下限は 70.7%・85.5% で、事前に決めた性能目標を満たしました。一方、イムノクロマト法に対する感度の非劣性は示せず、有用性は示されなかったと審査報告書に書かれています。有害事象はえずきが 12 例 (1.7%) で、いずれもすぐ回復しました。
出典 ↗A 3-Tier AI Model for COVID-19 Triage Using Pharyngeal Images: Algorithm Development and Validation
前向きに集めた多施設データでの開発・検証 (26 施設・696 人)新型コロナの AI は「高・中・低」の 3 段階を出し、「高または中を陽性」とする基準では感度 93.9%・特異度 19.6%、「高のみ陽性」とする基準では感度 24.7%・特異度 94.4% でした。中の割合が 72.8% と大きく、トリアージの補助という位置づけです。アイリスの CEO らが著者です。
PMID: 42475730 ↗Infectious disease diagnosis by artificial intelligence (AI): Differences in patient backgrounds and symptoms between antigen test positives and novel AI-powered pharyngeal endoscopy test positives
実臨床の観察研究 (利益相反の申告なし)AI と抗原検査の全体一致率は 62% (442/713 件) で、AI の陽性は抗原検査の陽性より発症からの時間が短い傾向でした。新型コロナ陽性者 99 人のうち 23 人 (23%) がインフルエンザ陽性と判定され、のどのリンパ濾胞が似ていることが理由と考察されています。
PMID: 41671230 ↗
公表されている導入実績
本媒体は患者向けの広告ではなく、医療機関向けの業務支援ツールの比較情報です。レビューは導入施設の医療従事者によるもので、編集部が施設・実導入を検証しています。
レビューの掲載基準・経路表示(PR/ベンダー依頼)・送信防止措置の手続きは編集ポリシー §13に従います。★は実導入者の評価の単純平均のみで、アフィリエイト報酬・ベンダー拡充枠とは連動しません。
安全管理の開示
製品の良し悪しの点数ではありません。nodocaの提供元が、患者さんの情報を守る仕組みを 公式にどこまで開示しているかを、出典付きで並べています。
この製品の開示状況は、編集部でまだ確認できていません。下の項目をそのまま資料請求の質問欄に貼ると、 他社と同じ条件で比べられます。
導入前にベンダーへ確かめたい 5 つのこと
- セキュリティ開示書 (MDS/SDS) を出してもらえますか医療情報を扱う製品の安全対策を、業界共通の書式で一覧できる書類です。他社と同じ書式で並べて比べられます。
- 厚労省の安全管理ガイドライン (第7.0版) のどこまでに対応していますか院とベンダーのどちらが何に責任を持つか (責任分界) を、契約の前に書面で決めておくためです。
- ログインの二要素認証に対応していますか電子カルテなどは、更改の時期に合わせて二要素認証が求められていきます。 いつから必要かを整理した記事 →
- データはどこに保管され、バックアップはどう取っていますか国内保管か、バックアップから何時間で戻せるかは、ランサムウェア被害のときの診療再開を左右します。
- 障害やサイバー攻撃のとき、誰がいつ連絡をくれますか連絡窓口と初動の約束 (何時間以内に連絡するか) を、導入前に確かめておくと慌てずに済みます。
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