AI 画像診断

EIRL Brain Aneurysm
提供: エルピクセル·AI 脳 MRA(脳動脈瘤検出)
- 査読研究 3 件
- 連携: PACS・画像診断装置 (DICOM 準拠) / キヤノンメディカルシステムズ Abierto Reading Support Solution (Automation Platform)
- 公表導入 3 件
エルピクセル株式会社の医用画像解析ソフトウェア EIRL aneurysm (製品名 EIRL Brain Aneurysm) です。脳の MRA 画像 (3D TOF) から、2mm 以上の脳動脈瘤に似た候補点を最大 4 つまで検出してマークを付け、読影医の見落とし防止を支援します。深層学習を使った脳 MRI 領域のプログラム医療機器として国内で初めて承認された製品で、脳ドックでの使用実績がある国産 SaMD です。最終的な診断は医師が行う設計です。
- 料金 (公式)
- 問い合わせ
- エビデンス
- 3 / 5査読付き観察研究
- 導入の広がり
- 3 / 5複数・大手導入
- 最終確認
- 2026-10-07

この製品のベンダーの方へ: 公式プロフィールを申請 (無料・掲載順や評価は変わりません)
製品の画面 (公式サイトより)

製品概要
EIRL aneurysm は、頭部 MRA の画像から、動脈の瘤状の変形に似た候補点を検出し、その位置にマークを表示するプログラムです。添付文書上の位置づけは『医師の読影の補助』で、検出結果だけで脳動脈瘤のスクリーニングや確定診断を行うことは目的としていません。
仕組みは、MRA 画像から血管を抽出し、候補となる点の周囲を 3D で切り出して、2 つの CNN (畳み込みニューラルネットワーク) で脳動脈瘤らしさを推定するというものです。2mm 以上の嚢状の脳動脈瘤を対象とし、解離性・紡錘状の瘤や漏斗状拡張は対象外です。候補点は最大 4 つまで表示されます。
モデルは 2 世代あります。添付文書 (第 6 版、2025 年 6 月改訂) では、モデル A (2021 年 5 月 13 日承認) と、偽陽性を低減したモデル B (2025 年 6 月 12 日承認) が記載されています。公式は、モデル B で感度 92.3%、1 症例あたりの偽陽性数 1 以下 (単体性能試験) としています。
提供企業: エルピクセル株式会社 (LPIXEL Inc.)(東京都千代田区大手町)
確かめられた事実
- 規制
- SaMD承認
- エビデンス
- この製品を評価した査読付きの後ろ向き研究が 3 件あります (単施設の外部検証、EIRL Brain Aneurysm の感度・特異度の評価、2 世代のモデルを比べた多施設研究)。前向き試験や無作為化比較試験は確認できていません。3 件のうち 2 件はメーカー社員が共著者に入っています。
- 連携
- DICOM に準拠し、院内の PACS や画像診断装置から画像を受け取って解析し、結果を PACS 側に返す仕組みです。キヤノンメディカルシステムズの読影支援ソリューション Abierto を通じた提供もあります。クラウドでの使用、または汎用 IT 機器への導入という提供形態が添付文書に書かれています。
- 価格開示
- 公式サイトに価格の記載はなく、お問い合わせ・資料ダウンロードから進める形です。診療報酬上、この製品を使うこと自体を算定対象とする項目は確認できませんでした。
- 実績
- エルピクセルは EIRL シリーズ (9 製品) 全体で、全 47 都道府県の大学病院から診療所まで累計 1,000 以上の医療施設に導入、総解析件数は 1,200 万件超と 2025 年 6 月末時点で公表しています (トライアルを含む)。この製品だけの内訳は公表されていません。公式サイトでは、診療所と大学附属病院の導入事例が紹介されています。
確認できた事実のみを一次ソースに基づき表示し、数値スコアは使いません (検証方法)。 最終確認 2026-10-07。
確認できた仕様・提供状況
主要機能
- 頭部 MRA (3D TOF、1.5T または 3T) から 2mm 以上の脳動脈瘤の候補点を検出
- 候補点を最大 4 つまでマーク表示
- DICOM 準拠で PACS・画像診断装置と連携、結果を PACS に返す
- 解析結果のアノテーション表示、二次的取得 (SC) 画像、MIP 画像の作成
- クラウドまたは汎用 IT 機器への導入で提供
- キヤノンメディカルシステムズ Abierto 経由の提供にも対応
連携
- PACS・画像診断装置 (DICOM 準拠)
- キヤノンメディカルシステムズ Abierto Reading Support Solution (Automation Platform)
日本展開
日本で承認を取得した国産のプログラム医療機器 (管理医療機器、MR 装置ワークステーション用プログラム) です。販売名は医用画像解析ソフトウェア EIRL aneurysm、製造販売承認番号は 30100BZX00142000 で、PMDA に掲載の添付文書 (第 6 版、2025 年 6 月改訂) で確認しました。2019 年 10 月に承認・販売開始され、2021 年 5 月 13 日と 2025 年 6 月 12 日に一部変更の承認を受けています。添付文書は、3mm 以下や 10mm 以上の動脈瘤と、椎骨動脈・脳底動脈の動脈瘤は検出しにくいことがあり、内頸動脈と中大脳動脈で偽陽性が出やすい、と注意喚起しています。
編集部の検証記事
この製品を扱う検証記事はまだありません。検証は一次資料 + 医師の確認で行い、公開され次第ここに並びます。
料金
公式サイトに価格の記載はなく、お問い合わせ・資料ダウンロードから進める形です。診療報酬上、この製品を使うこと自体を算定対象とする項目は確認できませんでした。
カテゴリ内の位置
エビデンス成熟度「査読付き観察研究」(この製品そのものを評価した査読付きの後ろ向き研究が 3 件あります。1.5T と 3T の MRA を比べた外部検証 (90 例、単施設)、感度・特異度の評価 (UAN 100 病変と正常 123 例)、2 世代のモデルを比べた多施設研究 (7 施設・404 スキャン) です。前向き研究や RCT は確認できていないため、保守的に level 3 としています。メーカー公表の感度 92.3% (単体性能試験) は査読論文ではなく、判定には含めていません。) × 市場定着度「複数・大手導入」(診療所 (恩田メディカルプラザ) と大学附属病院 (信州大学附属病院) の導入事例が公式サイトで紹介され、キヤノンメディカルシステムズの読影支援ソリューション Abierto との提携も公表されています。EIRL シリーズ全体では累計 1,000 以上の施設に導入と公表されていますが、これは 9 製品の合計 (トライアルを含む) で、この製品だけの施設数が分からないため、保守的に 3 と判定しています。)。
2軸マップ — AI 画像診断
判定済 41 / 41 製品
- 出典: Tajima 他, Neuroradiology 2023 — EIRL aneurysm の 1.5T と 3T MRA の比較 (単施設・後ろ向き、90 例) ↗
- 出典: Ishihara 他, Jpn J Radiol 2023 — EIRL Brain Aneurysm の感度・特異度と CNN 最終層スコアの検討 ↗
- 出典: Kuwabara 他, J Clin Med 2026 — 同製品の 2 世代モデルの比較 (多施設・後ろ向き、404 スキャン、メーカー社員が共著) ↗
- 出典: エルピクセル公式プレス (2025-06-18) — 新モデル承認と EIRL シリーズの累計導入 1,000 施設超 (2025 年 6 月末時点・トライアル含む) ↗
- 出典: エルピクセル×キヤノンメディカルシステムズ — Abierto Reading Support Solution との提携 (2021-11-16) ↗
- 出典: EIRL Brain Aneurysm 公式製品ページ — 導入事例 (恩田メディカルプラザ、信州大学附属病院) ↗
この製品を対象とした研究・実証
Comparison of 1.5 T and 3 T magnetic resonance angiography for detecting cerebral aneurysms using deep learning-based computer-assisted detection software
単施設・後ろ向き外部検証研究 (90 例)EIRL aneurysm の学習データに含まれないベンダーの MRI で 90 例 (動脈瘤 70 個) を検証し、感度は 1.5T と 3T のどちらも 0.875〜1 と高かった一方、1 症例あたりの偽陽性は 3T で有意に多い結果でした (1.511 対 2.578、p<0.001)。偽陽性の原因は血管の起始部・分岐部、血流関連のアーチファクト、動脈硬化の順に多かったと報告しています。
PMID: 37646791 ↗Detection of intracranial aneurysms using deep learning-based CAD system: usefulness of the scores of CNN's final layer for distinguishing between aneurysm and infundibular dilatation
後ろ向き診断精度研究 (未破裂脳動脈瘤 100 病変・漏斗状拡張 40 病変・正常 123 例、メーカー社員が共著)EIRL Brain Aneurysm の診断能を評価し、未破裂脳動脈瘤のみを対象とした場合は感度 89.0%・特異度 82.6%・正確度 83.2% でした。CNN 最終層のスコアは動脈瘤と漏斗状拡張の鑑別に有用な可能性がある (ROC の AUC 0.836) と報告しています。
PMID: 36173510 ↗Clinical Comparison of Two Versions of a Commercial Artificial Intelligence System for Identifying Candidate Locations of Cerebral Aneurysms: Reduction and Characterization of False-Positive Findings
多施設・後ろ向き研究 (7 施設・404 スキャン、メーカー社員が共著)従来のモデル A と、二次的なフィルタリングを加えたモデル B を比較しました。動脈瘤ごとの感度は 94.3% (モデル A) と 93.9% (モデル B) でほぼ同じで、1 症例あたりの偽陽性は 1.16 から 0.879 へと 24% 有意に減りました。読影ワークフローへの影響や患者アウトカムは、今後の前向き評価が必要と述べています。
PMID: 42796030 ↗
公表されている導入実績
- 恩田メディカルプラザ (クリニック)公式サイトの導入事例で、見落とし防止だけでなく患者さんとのコミュニケーションツールとしても使っていると紹介されています (対象製品は EIRL Brain Aneurysm と EIRL Chest Nodule)。出典 ↗
- 信州大学附属病院公式サイトの導入事例で、画像診断管理加算 3 の算出に向けて導入し、疲れを感じる時の読影サポートに使っていると紹介されています。出典 ↗
- キヤノンメディカルシステムズ (Abierto 経由の提供)2021 年 11 月 16 日に、Abierto Reading Support Solution の Automation Platform を通じて提供すると発表されました。同社のサービスを使う施設が導入しやすくなる、と説明されています。出典 ↗
本媒体は患者向けの広告ではなく、医療機関向けの業務支援ツールの比較情報です。レビューは導入施設の医療従事者によるもので、編集部が施設・実導入を検証しています。
レビューの掲載基準・経路表示(PR/ベンダー依頼)・送信防止措置の手続きは編集ポリシー §13に従います。★は実導入者の評価の単純平均のみで、アフィリエイト報酬・ベンダー拡充枠とは連動しません。
安全管理の開示
製品の良し悪しの点数ではありません。EIRL Brain Aneurysmの提供元が、患者さんの情報を守る仕組みを 公式にどこまで開示しているかを、出典付きで並べています。
この製品の開示状況は、編集部でまだ確認できていません。下の項目をそのまま資料請求の質問欄に貼ると、 他社と同じ条件で比べられます。
導入前にベンダーへ確かめたい 5 つのこと
- セキュリティ開示書 (MDS/SDS) を出してもらえますか医療情報を扱う製品の安全対策を、業界共通の書式で一覧できる書類です。他社と同じ書式で並べて比べられます。
- 厚労省の安全管理ガイドライン (第7.0版) のどこまでに対応していますか院とベンダーのどちらが何に責任を持つか (責任分界) を、契約の前に書面で決めておくためです。
- ログインの二要素認証に対応していますか電子カルテなどは、更改の時期に合わせて二要素認証が求められていきます。 いつから必要かを整理した記事 →
- データはどこに保管され、バックアップはどう取っていますか国内保管か、バックアップから何時間で戻せるかは、ランサムウェア被害のときの診療再開を左右します。
- 障害やサイバー攻撃のとき、誰がいつ連絡をくれますか連絡窓口と初動の約束 (何時間以内に連絡するか) を、導入前に確かめておくと慌てずに済みます。
医療機関のセキュリティ全般は セキュリティのまとめへ。
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